↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
77/83

もふもふ少女の元……

 狸に教えられたのは人間風の家……と、いうよりも大きな屋敷だった。

 チャイムを探すが見当たらない。探すしている途中、目に入ったのは表札。

『本藤』

 綺麗な木の表札に彫られたその苗字、とても好きにはなれない。

 チャイムが無いので仕方なく戸を叩く。

 少しすると戸の向こうから声が聞こえてくる。

「何者だ」

「あ、あの……和樹です」

 何か紙をめくる音。

「……そのような者の訪問は聞いておらぬ、素性のわからぬ者を入れるわけにはいかぬ」

 古風な口調ながらも迫力がある。言っている事も正論だ。

 あまり言いたくないが……仕方ない。

「本藤家の息子に言ってください、和樹が来たって」

「……しばし待たれよ」

 それから数分、大きな戸が開き大柄な男性が頭を下げる。

「ご子息のご友人でしたか、失礼を」

「い、いえ……」

「ご子息の部屋まで案内しましょう」

「あ……え?」

 俺はあいつに用がある訳では……まあ、いいか。

 大柄な男性について長い廊下を歩く。途中見えた部屋には高そうな壺や甲冑が飾られている。

「ご子息はここにいらっしゃる、では」

 大柄な男性は俺を部屋の前に残して去っていった。

 この襖の先にあいつが……一応礼儀だ。襖を数回叩く。

「……どうぞ」

 襖を開いた瞬間、目が合う。

「お久しぶりです。驚きましたよ、先輩」

 俺は襖の先に礼儀正しく座っていた彼の名を久しぶりに呼ぶ。

「俺も驚いたよ……あざや君」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。