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もふもふ少女と先輩

 先輩が自販機で買ってきた飲み物を貰って二人公園の椅子に座る。

 学校は……もう反対方向だ。

 少し他愛ない話をして、何と無くお互いに黙る。

「先輩、私」

 私は切り出す。やっぱり伝えておきたい。

「生まれた時は人間の姿だったんです。始めて狸耳が出たのは幼稚園の時、狸自体になったのは小学校入学の時でした」

 突然の話だけど先輩は黙って聞いてくれる。

「だから、その……もしかしたら違う姿に、違う人間になれるのかもしれませんけど……そんな事、考えた事も無かったんです」

 先輩はコーヒーを一口飲む

「かなみさんには大変な事かもしれないけど……俺は別に気にしないよ」

 先輩は残ったコーヒーを一気に飲んで

「ただ……伸二は殴る」

 とコーヒーの缶をゴミ箱の方に投げた。

 カンッという音と共に缶がゴミ箱の淵に跳ね返される。

「うわ……恥ずかし」

 私達は顔を合わせて、お互いに笑いだした。


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