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プロローグ
―負けると分かってる試合に出たいと思うか?
負けるかどうかはまだ決まってない。
やってみなくちゃ結果輪分からない。
そんな無責任なことを言うやつがいる。
まあ、それが映画とか漫画ならいいプロローグになるかもしれない。
主人公は一度負けて、それから少しずつ努力して強くなって、最後にはリベンジ戦で相手に僅差で勝つんだ。
ああ、なんて手に汗握るストーリー。書く人がかいたらベストセラーにだってなるかもしれない。
・・・でも、勘違いしたらいけない。
実際にそんな物語の主人公になりたいと望む奴はいない。
いたとしても、そいつは頭のねじがぶっ飛んだやつだ。
少なくとも俺、山田勝也は―
必ず負ける、勝ち目が一パーセントもない試合なんぞに出たくはない。
モテなくたっていい。ボッチになろうがどうだっていい。
バカにすればいい。弱虫とののしるがいい。
だがどんなに罵詈雑言を浴びせられても俺は絶対にそんな試合なんかに出たくない。




