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ほんとうにあったら怖い話達  作者: ポコナムチン


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6/23

声

来るな


助けて


近づくな




そんな言葉が聞こえるようになってもう5年になる


あるときは耳元で囁くように

あるときは泣き叫ぶような大声で


場所も時間も関係なく聞こえてくるんだ

昔はそれなりに怖かったさ


声の主は見えないし

人の声と混ざるわで

最悪だったよ


お祓いだって試したけど

結局声が一つ増えただけ

リスクもあるしこれ以上は試せない


それに、声だけで何もしてこないなら

慣れればいいだけだしね


最初は一つだった声が

いつか二つ、三つと増えていって


十を超えるころには数えるのをやめちゃった


だからと言って別に生活に変わりはないよ

たしかに人目を気にするような仕事だし

この仕事に嫌悪感を持つ人もいるだろうね


でも、私のやることに変わりはない


でも、強いて言うなら稼げば稼ぐほど、聞こえてくる声が増えることかな

昨日は二つ増えたし

今日もまた一つ増えた


男も女も

子供も老人も


あの人たちは何をしたんだろうな


もし、姿が見えたら堪えたかもしれないけど

そうじゃないなら別にいいや


でもいつか私もそっち側に行ったら

見れるのかな


まぁ、どうでもいっか




…君はまだ聞こえてこない?

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


現在、短編ホラーを中心に少しずつ作品を投稿しています。

「もっと怖い話を書いてほしい」と思っていただけましたら、評価やブックマークで応援していただけると嬉しいです。


皆さんからいただいた評価や感想を、今後の作品作りにも活かしていきたいと思っています。


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