第83話 マナ・Bがちょろい件
───俺は医療班の元に急いだ。
俺を庇って負傷した久眠と、もったいぶった挙げ句に変身出来ずにやられてた俺を助けてくれた元ミクスチャーの二匹(何故か人型になってたから二人?)に一刻も早くお礼を言いたかった。
「────医療班はどこ?」
俺は目についた人に道を聞いた。
「───そこを真っ直ぐ行って突き当たりを右行って、そのまま真っ直ぐ行ってから左手かな」
「───ありがとう」
────えーと、真っ直ぐ行ってから………あれ?突き当たりなんだけど。
────右曲がるとこなんかなかったぞ。
────仕方ない、違う奴に聞こう。
「あ───、ソコのチミ、そう、チミだよ!チミ!医療班は何処だね?」
────なに?日本に来たばかりで日本語がまだよくわからないって?
────えーと、医療班って英語でどういうんだろうな~?
「──ザク!アウチ!オーノー!イエス!ドンウォーリー!プスリ!チュー!アイムカンバーック!」
────医療班の英語訳がわからないからジェスチャーを交えて寸劇で説明してみた。
それを見た奴は────指笛吹いて拍手したあとサムアップして去っていった。
───いや、俺が求めてたのはそう言うんじゃないんだ。別に異文化交流したかったとかじゃないんだ………。
………うぅ、外国語なんかキライだ。
────でも、T.O.F.Uって俺が知らないだけで多国籍なんだな。
今度は外国人にも効く呪いを開発しよう。
────ウェルカム国際問題!
────そんで、俺の尻拭い頑張れおっさん!
「───ブルー、どうしたの?」
────あ、おもちゃだ!
────いや、マナ・Bだ。
「────医療班のとこに行きたいんだけど」
「────えーと、そこを真っ直ぐ行って……」
「────嘘だったら針千本」
「えっ!?」
「───マナ・Bで三人目だから、嘘だったら針三千本」
「─────えっ!?ちょっと待って、なにそれ!?」
「─────もう騙されない」
「────ちょっと待って、怖いよ!わかった、連れてくから!!」
「───そう言って人気のない所に連れていこうと言うんだな?」
「────そんな恐ろしい事して俺になんの得が!?」
「────無駄口はいいから早く連れてけ」
「────ブルー、自分で振っておいて酷いよ………」
─────マナ・Bが落ち込む。
「───────マナ・Bありがとな」
俺は聞こえない位ちっちゃい声でマナ・Bにお礼を言った。
────まぁ、ちょっと面と向かって言うのは気恥ずかしいからな。
でも、マナ・B達が来てくれたときは正直心強かった。
「────え!?ブルー、今なんて言った!?」
マナ・Bが目を丸くして驚いた。
「────なんにも。」
─────こ、この地獄耳め!
「────ありがとうって言ったでしょ!?」
「────空耳だろ?」
─────絶対認めるもんか。
「────絶対言ったよね!?」
「────しつこいと幼稚園の先生にあることないこと吹き込むぞ」
「────ブルー、素直じゃないんだから!」
「────なんだ?俺が素直だといつから錯覚していた?」
「────ああ、うん、わかった、わかった!もういいよ、医療班ね!案内するよ!」
なんかマナ・Bの声のトーンが上がったな。
────上機嫌?
────こんなことで単純な奴め。
─────言葉なんかでお前に恩返し出来るとは思ってねーよ。
────今後困ったときは覚悟しとけ。
相変わらずブルーはマナ・Bには辛く当たっていますが心の中では頼りにしてるし、感謝してるのです。
俗に言うツンデレとはちょっと違うかもしれませんが、ブルーは人付き合いが下手なので距離感がわからずこうなっちゃいます。
これは今後も続くでしょう。
………で、今後もなかなか変身しないし、なかなか戦わないし、なかなか冒険にも行かないでしょう(笑)
キャラが勝手に動くのでこうなります。
………困ったね。
(笑)




