第61話 期待の変身・ゲスの誓いの件
「───T.O.F.U.変身!」
────俺はベルトに手をかざした。
変身の時は四肢に軽い圧迫感を感じる。
それが外骨格であり、強力な力の源であるスーツが体に張り付く感覚らしい。
このスーツはスピードとパワーが増すのに力のコントロールが比較的簡単なのが素晴らしい。
────理屈はわからないが。
────まぁ、理屈は説明してもらったんだが、興味がないから聞いてなかった。
(ちなみに説明してくれたのはマナ・B)
ちなみに、変身してパワーが有り余っている状態でも、生卵を割らずに扱う繊細さを持っていながら、拳の一撃で木材に釘が打てたりするパワーを持っているのだ。
それで全然痛くないのがまたすごい。
───まぁ、銃弾が当たっても痛くないしな。
小高い岩場で先程の変身の掛け声と共に格好いいポーズをとる。
眼下にミクスチャーがバタバタしているのが見える。
さて、ここからが本番だ!
「高い処より失礼します!
────でも、失礼よりも失恋が似合う男!
────愛、希望、自由、夢!足元に転がっていたのは絶望だけでした!
────現実逃避ができる性格で本当に良かったと胸を撫で下ろしています!
────現在孤高の戦隊ヒーロー!
────ブルー見参!」
今回のポーズは天を指差して静止してからの、袈裟斬りの動きををイメージした。
────どうだろう、今回の反応は!?
────ミクスチャーの方をゆっくりみる。
…………さっきと変わらず、どっちのエサに行くかで葛藤しているかのようにバタバタしていた。
────あ、俺のこと眼中ないね。
────そうだよな、俺の変身はお前の本能に訴えかける要素微塵もないもんな。
────ああ、こんなことなら変身した直後に後ろで爆発のサポート頼むんだった。
────いや、それより変身前にミクスチャーに俺を認識させておかなきゃ駄目だったな。
────まずは相手の気を引くところから入らないといけないと言うのがわかったぜ。
────ここは素直に反省。
そうだよな、自分の方を見ていない奴には、どんな存在も空気だ。
そうだな、これを『志村ーうしろー!うしろー!理論』と名付けて肝に銘じて次回に活かそう。
─────うん、今回のミクスチャーとの戦いは勉強になって良かった!
…………じゃなくて、この変身に対しての失策をどうやって取り繕うかが問題だな。
アイちゃんのサディスティックな笑顔が脳裏に浮かぶ。
───いや、今ならまだ間に合う!
「おい、ミクスチャー!人が話をしているときはその人の方を向きなさい、目を見て話をしなさいと学校で習わなかったのか!?一生懸命話をしている人の話を聞かないなんて人として最低だぞ!?」
………………。
あ、ミクスチャーが気づいてこっち見た。
─────あ、でも言ってから思ったけど、ミクスチャーが学校行ってたとも思えんし、そもそも人として最低だぞって、人じゃないよな。
─────それより、常日頃人の話を聞かないので定評のある俺は、人として最低だと言うことが今わかった。
────完全に『おまゆう』だな。
───そんな事を考えていたら、冒頭で話の出たスーツの説明を一生懸命してくれるマナ・Bの姿が思い出された。
────ふふふ、一生懸命話してくれたのに、全然説明聞かずに申し訳なかったな、マナ・B。
───でも反省はしてないけどな。
記憶の中の一生懸命説明するマナ・Bの姿が面白くて少し思い出し笑いしてしまった。
────うん、今度スーツの説明を一生懸命俺に説明する人がいたら、興味はないけど今度はきちんと話を聞くよ。
────俺に説明出来ればな!
────まぁ、実際は俺に話をする前に、俺が話の腰を折るか、話を打ちきるから話にならないけどな。
─────俺は誓う!何人たりとも俺に説明のチャンスなど与えない!
────だから俺が人の話を聞く事はなくなる訳だから、最低の人間のレッテルは回避できるはずだ!
はい、とうとう変身しました。
────ここまで長かったですね。
今回の変身するする詐欺の末の名乗りはいかがだったでしょうか?
せっかくなので皆様の今回のブルーの変身に対する生暖かい?採点を募集いたします(満点は100点)→募集は終了しました。でも、またやるよ!
募集期間は私の体内時計で一週間程度(笑)
何話か先で採点の点数を話に入れ込みたいと考えております。
─────ちなみに全く来ない場合は普通にテレビのクッキング番組の様に、事前に用意していた点数を使用したいと思います。
でも、折角なので誰か採点してください。
お願いしまーす!
読者様への無茶振り………ある意味暴挙だ。
ここまでこの話を読んで下さる方々なら、まぁ、私の小説はいい加減なノリだと言うことを理解して下さっていると思うので、いい加減なノリでご参加願えると助かります!




