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戦隊モノの青にされたけど俺以外は敵に寝返った件  作者: 観音寺 和
たった一人の戦隊ヒーローの苦悩
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第57話 ヘリコプターの件

 ─────ヘリコプターの中って思ったよりうるさいんだな。

 風を切る音とプロペラ?の回る音。

 ──俺を乗せると直ぐにヘリは飛び立った。


「───とりあえず状況説明するよ!」

 マナ・Bが大声を張り上げる。


「────あんだって??」

 おれはマナ・Bの言うことが聞き取れなくて聞き返す。

「───状・況・説・明・す・る・よ!」

 マナ・Bが言葉を区切って俺に聞こえるように声を発した。


「────とんでもねぇ!わたしゃ神様じゃねーよ!」


「────ブルー、まじ緊急事態だから、そう言うのは今はホントにやめてくれよ・・・」

 マナ・Bが悲しそうな顔をする。


 ────まぁ、ひっきりなしに飛び交う無線の内容聞いてても何か異常事態が起こっていて切羽詰まっているのが良くわかるよ。

 でも、それはそれ、これはこれ。

 マナ・Bの期待(?)には答えなきゃな。


「───メンゴメンゴ!ちゃんと聞くよ!」

 まぁ、緊急事態なのは大体わかってるんだけどな。

 だって本当なら俺が免許取りに行ってる間は警察とか自衛隊がフォローしてくれることになってて、俺に出動依頼は来ないはずだからな。

 かなりヤバイことが起こっているんだろう。

 そうじゃなかったら警察や自衛隊にも面子ってもんがあるはずだから、うちの変態上司(おっさん)に依頼なんかするはずがないからな。


 ────もし俺がその立場なら、おっさんに頭下げるの嫌だから舌を噛むかもね。

 いや、舌を噛むかもじゃなく、おっさんを噛むな。



「────ブルー、ミクスチャーが市街地で暴れてるんだ」


「────ミクスチャー?ああ、あの複数の何かを合成した戦闘員って奴?」


「────そう!過去のミクスチャーの資料は見てるよね?」


 過去のミクスチャーの資料?

 ───あぁ、あれか。分厚い大量コピーのやつ。


「────あ、メンゴ!間違えて読む前にゴミの日に出しちゃったから見てないわ」


「え─────!!あれゴミに出しちゃったの!?」驚くマナ・B。


「────うん。だから見てにゃぁ。」


「『──見てにゃぁ。』じゃないよ………一応重要機密文書だよ………」

 肩を落とすマナ・B。

「────読んでくれるとか正直あまり期待してなかったけどさ。まさか一般の可燃ゴミに出されるとは………」


「───マナ・B、俺に期待したらがっかりするが、最初から期待しなけりゃ、その期待以上には結果にコミットするんだぞ!?」


「ブルー、言ってることわけわかんないよ………」

「───うん、言ってる自分も適当に言いすぎたな、と思ってる。反省はしてないけどな」


「まぁ、いつも通りのブルーで安心したよ。とりあえず本題に戻すけど、今回暴れているのは犬と猿のミクスチャーみたいなんだ」

「────犬と猿?」

「───そう!犬と猿。それで、今回いつもと違うのが、どうもG-burstの連中、ミクスチャーを制御出来てないみたいなんだ」


「────制御出来ていない?」


「───最初はミクスチャーが戦闘員(ゴキブリ)を引き連れて市街地に現れたんだけど、理由はわからないけど突然暴れだして、引き連れてきた戦闘員を全滅させて、更に単独で暴れまわってるみたいなんだ」

 話しながらマナ・Bが俺にペットボトルの水を寄越す。

 ─────気が利くなぁ。


「────警察が包囲したんだけど全く歯が立たなくて、簡単に包囲網突破されて怪我人が多数出てしまったようでね、自衛隊も駆り出されてるんだけど、市街地で発砲ってなかなか自衛隊は難しいらしくてね、戦車とか装甲車で道を閉鎖して時間稼ぎしながら住民の避難をしてるのが現状」


「────だからこっちに話が来たわけね」

「───そう言うこと。」


『───こちらハリー!聞こえますか!?1132特務のお客さん現着予定!予定通りコース侵入!どうぞ!』

『───こちらジュリエット2!ハリーさんお待ちしてました over!』

 ヘリの操縦士が地上と交信しはじめたみたいだ。


「───あわただしくなってきたようですね」

「まぁ、あっちに着いたらまた指示くれよな」

「まぁ、僕は指示と言うより現場の物理的サポートで、情報はアイちゃんとゴンちゃんからのサポート、作戦の最終決定や細かい指示はK子さんか司令からみたいな感じになると思うけどね」


「じゃあ、物理的サポート期待してるわ」

「───まぁ、それが仕事だからね。でも期待して良いよ」

 マナ・Bがグーに握った拳を俺に突き出す。

 ───自然と俺も拳を突き出した。


 ───あ、これよくテレビで見るグータッチだ!

 ───まさか自分がやることになるとは!

 ………ちょっと慣れないことやったから寒気がしてきた。


「まぁ、それが本来のうちのバックアップ体制なんだけどね。でも、一番のしわ寄せはブルーだよな、本当なら1人で最前線投入なんて有り得ないんだけどな。まぁ終わったら一杯飲みに行こうか」


「───こんな時にそう言うこと言うなよな。死亡フラグかと思っちまうぜ。」


『────お客さん!予定通り到着!着陸じゃなくてホバリングしてるから降りたら直ぐにローターの範囲外まで駆け抜けてな!あと、飲みに行くなら俺が奢るよ!頼むぜ特務の兄さん!』


 ───どうやら現場に到着したようだ。

 ───と言うよりなんかヘリの操縦士に奢って貰えるみたいだな。

 うん………ちょっとだけ……いつもより少しだけ、頑張るとするか。


「────まぁ、今回は人間が相手じゃ無いから気が楽だな。人間とはコミュニケーションとれないけどさ、今回は猿と犬のミクスチャーだろ?俺が猿か犬かどっちか片方だけでもコミュニケーションとれることを期待しててくれよな!」

 そう言って俺はヘリから飛び出した。

────はい。

────私前回のあとがきで嘘をつきました。

………今回変身するって言いながら変身しませんでした。


~以下言い訳~

思ったより前説に時間かかっちゃったんです。

ほんとは変身で終わるつもりが2000文字越えちゃってたから………各一話は短くがモットーなのに……


笑うとこもちょっと少なかったと反省。

なんとか志村けんリスペクトを入れられた位です。

(カテゴリーがコメディーだと言うことを忘れるな!)


────仕方ないので反省して滝に打たれてきます(日帰り温泉)


………だめだこりゃぁ。

次回こそは変身します。

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