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戦隊モノの青にされたけど俺以外は敵に寝返った件  作者: 観音寺 和
たった一人の戦隊ヒーローの苦悩
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第48話 入校の件

「皆様お待たせしました。それではこれからオリエンテーションを始めさせていただきます。今日のスケジュールを簡単に説明させていただきますと、オリエンテーション実施後は適正検査と学科講習を受けていただき、本日は終了となります」


俺から見ても、とぉ~ってもやる気のなさそうな、教官と思われるおっさんが手元の資料を見ながら説明してくれた。


教官がやる気がないんだから、俺もやる気が出なくても仕方ないわな。

────まぁ、やる気の空回りしてる教官が説明してくれたとしても俺はやる気が出ないだろうけどな。

───元気・やる気・本気!とか言いかねない、そんなウザイ教官でなかっただけ良しとするか。

そんなんは視界に入っただけで疲れるわ。


俺はとりあえず教官がなんか説明してることを適当に聞き流した。

まぁ、聞き逃したことは必用なら聞けばいい。

───なんせ、こっちは客だからな。

それもあいつの給料分だ。

そんなことは言いつつ、理不尽なことを言うつもりはない。

この自動車学校は、例えお金を受け取ったとは言え俺を合格させる義務まではないのだ。

あくまで自動車の免許を取得するための教育を提供してお金を稼ぐ生業なのだ。

───だから、あいつは俺を合格させるための教育をする義務(・・・・・・)があるのだ。



────重ねて言うが、俺は客なのだ。

─────T.O.F(会社).U.の金であって俺は一円も金払ってないけどな。


スケジュール確認して、交通安全に関するビデオを見てこれから適正検査をするらしい。

簡単なテストの様なものらしい。

テストと言いつつも、これは本人の性格とか運転する際の傾向とか、注意することを意識させるのが目的で、合格とか不合格はないらしい。

だから素直な心で記入する必用があるらしい。

素直な心で記入するって事は、これを受けたら俺の心がいかに清らかなのか証明されることになるかもしれんな。


ちなみにさっきの陽キャ二人は冒頭で電話を切るように教官に怒られている。

────あのおっさん、やる気はないくせに、鬼教官?

おっさんの怒り方に、客に対して何事だよと、ちょっと陽キャに同情する。

あのおっさんはなんか警察の天下り……イヤ、再就職?とか、そういう類いかも知れんなぁ、とかちょっと勘ぐってみた。


そんなこんなで適正検査の答案が配られる。

問1

今年は令和何年ですか?

問2

今の季節はなんですか?

問3

今日の日付は何月何日ですか?


………………?


問10

右の絵はなんですか?


───右に簡単な車の絵が書いてある。

これ普通に車って書けばいいのか?????

…………なんか、全部がサービス問題?


問22

以下の時計の文字盤に数字を書き入れなさい


………丸い円が書いてある。

いくらなんでもこの適正検査はなんなんだ?

小学校低学年の問題じゃないのか?

一応ここにいるのは18歳以上(厳密にいえば路上に出るまでに18歳?)のはずだ。

こんな簡単な問題でいいのだろうか??


まぁ、国の考える試験なのだからこんなものか。

自分で自分を納得させる。


…………それからもどうでもいい問題が続き、制限時間は余裕で余った。


その後答案は回収され、学科講習に移った。


学科講習は教官の唱える睡眠の詠唱に耐えつつなんとかクリアすることが出来た。


「それではこれで今日のカリキュラムは終了になります。皆さんをバスでホテルまでお送りしますので、10分後に玄関にご集合下さい」


「よーし、とりあえずホテルチェックインしたらコンビニでも行こうかな~」

「まずはホテル着いたらシャワー浴びたいな~」

「スマホの充電器忘れた~」

皆それぞれが荷物を持って移動をはじめる。


───それじゃあ俺も移動するか。

バスは窓側がいいな、酔っちゃうと悪いからな。

そんな事を考えていた時だった。


「────お客様、すみません」

受付の女性に不意に声をかけられた。


周りをキョロキョロ見回す。

周りには誰もいない。

「────俺?」

自分を指さして確認する。


「お客様はこちらへお越し下さい」


────なんかわからないが受付の女性についていったら応接室に案内された。

「少々お待ち下さい」

受付の女性は俺をフカフカのソファーに座らせてお茶を出すと、失礼しますと奥に消えていった。


────どう言うこと?


なんか悪いことしたっけ?

思い当たる事はないぞ。

お金だって払っているし、遅刻もしてない。

───なんなら早く来すぎたくらいだ。


適正検査はカンニングするようなものではなかったし、学科講習も寝なかったぞ!?


………まてよ、いつもの癖で悪い方に考えてしまったが、もしかしたら良い知らせなのかもしれない。

だって高級そうなソファーのある応接室に通されてるし、お茶も出されている。

「貴方は100万人目のお客様です」とか

「適正検査の成績がトップの方には記念品を……」とか?


───適正検査でトップの成績ってなんなんだ………我ながらバカだなぁとセルフ突っ込みを入れる。


しばらくするとさっきの鬼教官がなにか紙を持ってやってきた。

「………申し訳ございません、手違いでお客様には適正検査でなく認知症検査の用紙を渡してしまいまして………もう一度ここで適正検査を受けていただけませんか?」


────に、認知症検査??

だからあんな問題だったのかよ………

────と、言うより、また試験受けるの??

え~、やっと解放されたと思ったのにぃ!?


「───これからぁ!?まじでぇ?俺だけぇ?もう一回やるのぉ?」

思わず不満の声がでる。


「お客様のおっしゃることは、ごもっともでございます。全てはこちらの手違いでございまして………」

あの陽キャを怒った鬼教官が別の人のように小さくなっている。


「────仕方ないですね、今後気をつけて下さいよ!?」

ちょっと鬼教官に恩を売っておく。


「………あと、大変申し上げにくいお願いなのですが…………今回のこの事はくれぐれもSNSなどには上げないでいただきたいのですが………」


「あぁ、SNS?それなら俺は上げないよ」


「ありがとうございます!」

鬼教官が笑顔になる。


「───貸しですよ?」

"ちょっとスマートな返しを"と思って、頑張ってこんなこと言ってみた。


…………沈黙。


「────それでは時間を計りますので適正検査を開始します」

俺の発言には全く反応せず、完全に素に戻った鬼教官の掛け声で俺の再テストは始まった。


────俺の頑張りを無視しやがって。

鬼教官、覚えてろよ。

俺は上げない(・・・・・・)とは言ったが、俺が上げなくても愉しい仲間達アイちゃんとゴンちゃんが上げる事だって出来るのだぞ。

まぁ、大人げないからやんないけどな。


でも初日の適正検査から再テストとは、これから先思いやられるぜ。



ご無沙汰しております。

少し間が空いてしまいましたが続きをお送りいたします。


毎回最近は後書きを書かせていただいておりますが、なんか最近後書き書くのが楽しくなりつつあります。


ちなみに後書きは本編で笑うところが少ないほど気合いが入ります。


でも、今回は気合いが入って鼻息荒くなるとちょっと気になることがあります。


昨日ピラフを食べているときに咳き込んで鼻の奥にグリーンピースが入り込んでしまったのです。

(もしかしたら四角い人参かもしれませんが)

───どうやったらとれるかなぁ。

昨日からフゴフゴ言わせながら生活してます。


─────フゴフゴ。

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