第49話 災難の件
教習所の教官がくれた初めての適正検査のテスト。
それは認知症テストで私は20代でした。
その内容は楽勝パーフェクトで
こんな素晴らしい問題を解ける私は
きっと特別な存在なのだと感じました、
────今では私は再テスト。
………ヴェ◯ター◯オリ◯ナルのCMかっつーの!
────しかし、社会人になってまで再テストを受けることになるとは思ってもいなかったぜ。
悪いことしたりして優秀な成績で退学した奴はいるだろうが、優秀な成績で再テストを受ける羽目になった奴はなかなか居ないだろう。
────ある意味俺は特別な存在なのだ。
「それではすみません、ホテル行きのバスはすでに出発しましたので、教習車でホテルまでお送りいたします」
試験終了後、俺は教習車の後ろに乗せられ、ホテルまで教官の運転で移動した。
会話は全くなかった。
そんでもって何も言われず、ホテル前においていかれた。
なんてサービスの悪い教習所なんだ。
良く考えたら明日は何時に迎えが来るかもわからないぜ。
───まぁ良い、ホテルで教えてくれるんだろう。
ホテルの入り口で男女が何やらもめていた。
───女の方はあの顔面の主だ。
男の方は見たことない顔だな。
───教習所には居なかったと思う。
もめ事に関わる気のない俺は横をスーっと通り抜ける。
鼻歌なんか歌いながら軽いステップで通り抜けてやったぜ。
こういう時じゃないとリア充どもにマウント取れないが、少なくとも今の俺は君たちより気分は上々だぜ。
その意味も込めての鼻歌だ。
───しかし、痴話喧嘩だろうか?
男の方が一方的にヒートアップしてる感じだな。
痴話喧嘩なんて俺には一生関係のない世界だぜ。
ああ言うのは浮気とかの疑いでよく起こるんだよな。
ドラマとかよく見てたから知ってるぜ!!
でも、大人向けのは男女のドロドロとしたやつ多いよな?
大人向けのは絶対男女のそう言うのぶっ込んでくるよな~。
そのくせ子供向けには夢とか希望とかばっかりなんだよな。
大人になるにつれ低俗なテーマになってくのは何でなんだろうな?
でもまぁよく考えてみたら、大人になっても夢とか希望だけを思い描いてるやつは逆に怖いか。
俺もそうならないように気を付けなきゃな、とか考えながらホテルのフロントにやってきた。
「自動車学校の合宿免許の宿泊お願いしてたんですが……」
「いらっしゃいませ、こちらの用紙にお名前、住所性別お電話番号、お車でお越しの場合はこちらに車種と色とナンバーをご記入願います」
車の免許取りにきてるのに車種やらナンバーを書けっておかしなこと言うなぁ。
ある意味コロンブスの卵みたいなもんじゃないか。
まぁ、でもこの場合は免許より運転が先になることはないんだがな。
ああ、でもバイクとかはあるな。
まぁそう言う事にしておこう。
俺は用紙に内容を記入するとフロントに渡した。
「───あれ?」
俺の用紙をみてフロントの受付が固まる。
「────俺の記入おかしいですか?」
俺の用紙を見たフロントの挙動がおかしかったので何事かきいてみた。
「───失礼ですが、お客様男性ですか?」
「───女性に見える?」
「───いえ、念のためお聞きしたまでで……」
「────念のため確認する?」
俺はベルトをガチャガチャし始める。
───見せてやろう!俺の真の男気を!!
────ガチャガチャ。
「い、いえ、お客様、迷惑……いえ、結構ですので!!」
ベルトを外してチャックに手を掛けたのをみて慌てるフロント。
───まぁ、実際は見せる気はなかったがな。
────からかっただけだぜ(ホントだぞ)
「私どもの手違いでお客様のお部屋を女性専用フロアに取ってしまっておりまして………」
「じゃあ部屋替えて」
「申し訳ございません、本日は一般のお部屋は満室でして………」
「────え、じゃあ俺は泊まれないの?」
───合宿免許なのに野宿しろとでもいうのか?
合宿免許なんか取りに来るんじゃなかった!!
最近はめっきり忙しくなっております。
昨日は海で1日過ごしました。
今日は昨日釣ったお魚達を料理しております。
ああ忙しい、忙しい。
暇すぎて、わざわざやること作って自分の首を締めてしまうことありませんか?
────はい、今がその時です。




