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第39話 向郎《しょうろう》:馬謖をかばって諸葛亮の恨みを買った蜀の重鎮
向郎は字を巨達といいます。
襄陽の人で、劉備に仕える前は劉表に仕えていました。
若いころは司馬徽に師事し、徐庶や龐統とも親しかったそうです。
劉備の蜀平定ののち、向郎は巴西や房陵などの太守を転任。
劉備亡きあと、劉禅が即位すると丞相長史となります。
諸葛亮が南征をおこなったさいには、丞相府の仕事を取り仕切りました。
北伐のときには漢中へと赴きます。
馬謖と親しい間柄であったため、敗戦の責任を問われて馬謖が逃亡したさいには、これを黙認しました。
このことで諸葛亮から恨みを買い、免官させられてしまいます。
しかし数年後には光禄勲として復職。諸葛亮の死後には三公に次ぐ待遇を授かります。
八十歳を超えても書物の研究に明け暮れ、その蔵書は当時最大だったとのこと。
人柄もよく、上は官僚から下は子供に至るまで皆向郎を敬愛したといいます。
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