表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
裏表のある勇者と旅してます  作者: 玉川露二


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

69/507

視線で殺す

「…で?」


広い洞窟の中の一部屋の中、薄暗い奥から沈んだ一声が聞こえてくる。


姿は暗闇に紛れてボンヤリとシルエットしか見えないけど、あの玉座に座っているのがゼルスのお兄さんで、サンシラ国では冥界を治めているとされている冥界の王…。


「よー、オッサン久しぶりー!」


こんな状況下でもバーリアスは全く気にせずにズカズカと玉座に近寄っていく。


「最近どうよ、なんか変わりでもあった?」

「ゼルスに面倒なことを言われた後にお前らが来た…」


はぁ、と面倒くさそうなため息が聞こえてくる。


「そこまで目をかける価値がそいつらにあるのか?ただ聖剣を引き抜、…手に入れただけで勇者ともてはやされているだけだろう」


途中で引き抜いた、から手に入れたに言葉を変えたわ。

サードが普通に聖剣を引き抜いたのではなく周りの岩を爆破させて手に入れたのが分かったのね。


バーリアスは玉座のひじ掛けに腕を置きながらサードを指さす。


「なーに、タダでやってくれなんて言わないって。勇者のサードなんて冥界の王の手を煩わせるかわりに余興をしてくれるってさ」


その勇者のサードはイライラした顔でずっと口をきいていないけど。


「…以前妻を亡くした夫が竪琴を弾きに来たが、それと同じようにいくと?」


冥界の王…レデスは不愉快そうな声色で首を動かして、バーリアスを睨んでいるように見える。


「ま、そう言うこと」


「あれは妻を亡くした夫の心情から来る歌だったから心揺さぶられ感動したのだ。ただ単に私を良いように使いたいだけの心で感動などするものか」


レデスはそう言いながら顔をサードにゆっくり向ける。


「それにその勇者は心根の曲がった男だ。そんな男のする芸事など見たとて面白くもないだろう」


馬鹿にされて見下されたのに、サードの顔はふっと軽くなってしめたとばかりにニヤと笑う。


「ったりめーだ。俺の習ったもんは一流のもんじゃなくて大衆で楽しむ程度のもんだ。見たってなんも面白くねえよ」


そこまでして踊りたくないの。


呆れながらサードを見ていると、アレンが怒ったように一歩前に出る。


「何言ってんだ!サードはすげぇんだぞ!一回言っただけで大体のこと覚えるし、その後はずんずん自分で考えて成長するからほとんどプロレベルに間違いないんだからな!」


サードがアレンを後ろから蹴飛ばし、アレンは思いっきり顔面から床に倒れこんだ。


「なんでだよぉ、サードのこと馬鹿にされたから俺…イデッイデッ」


サードがガッスガスとアレンを蹴とばし続けて、ガウリスが止めた。


「確かにサードは心根も曲がってるし性格も悪いし口も悪いし態度も悪いし大衆の事は表の顔で騙してるトンデモねー男だけどよ」


バーリアスも普通にサードを罵倒しながらも続けた。


「前にいた世界の東洋の踊り、見てみたくねえ?俺らは東洋の奴らと関わる前にあの世界から手ぇ引いたけどさ。他の神から話聞く限りだと結構楽しそうだぜ」


バーリアスは玉座から離れると、踊るように胸の前で手をクロスさせる。


「手足の運び、視線、しなやかな動き!東洋の島国で長い年月かけて作られ独自に発展したその踊り!もちろんプロは冥界に居るけど、個人的な楽しみのために亡者をいいように使うなんてできないだろ?つまりオッサンは見たくても見られない。

それに冥界を治めてるオッサンは地上に出られないから余計見に行くこともできない!いやー、そのプロレベルの踊りが見られるチャンスが目の前に転がってきたのになぁー!俺がオッサンの立場だったら、親父に言われたことの三倍の労働をしたっていいね!」


…何て口の回る神なの。ただ聞いている私の方が見ないと損な気持ちになってきた。


「でも…」


さっきまで盛り上がっていたバーリアスは急激に落ち込んだように肩を落として、サードの肩を叩いた。


「オッサンは性根の悪い男の踊りなんて見たくねえって言うし、サードもやる気ないし…。しょうがねえや、俺が他の神へのツテを使って頼むようにしてみる。地上に戻ろう」


「おう」


サードは即座に(きびす)を返して私たちが入った扉を開けて足早にツカツカと去っていく。


バーリアスはトボトボと歩いて、扉の少し手前で足を止めて悲しげな顔でチラッとレデスを振り返った。


そして悲し気に、


「ダメだよな…」


と再びトボトボと入口に向かう。


「…お前は昔っからそうやって…」


レデスの呆れの混じった声が聞こえると、バーリアスの歩みがもっと遅くなった。っていうかサードが一人だけ行っちゃってるんだけど…。


ああ!とバーリアスが床に膝をついて顔を覆った。


「俺はただ人間のためと思って頼みに来たんだよ!川の水が普通に飲めないだなんて、なんて可哀想な人間!旅をしている者にとってどれほど困る事態だろう!俺は旅先の安全を守る神だというのに、魔界の微生物のせいで旅人が毒に当てられて苦しむなんて…!

ああ!あの微生物が憎い!あの微生物さえいなかったら旅人も水を飲むときに煮沸なんてしなくてもいいだろうに、煮沸している間に町一つ越えられるかもしれないのに!

そのせいで歩くのに手間取って野宿して凶悪なモンスターに襲われたりするかもしれない!ああ、あの微生物さえいなかったら!」


バーリアスはおいおいと地面にはいつくばって泣き出した。


…でもいい加減この神の性格は分かりきっている。

これはウソ泣きだわ。大体にして言い方も動作もかなり大げさで芝居っぽいもの。


呆れながらバーリアスをみているけど、レデスも同じ雰囲気でいるような気がする。


「うるさい奴だ、私が頷くまでそこで延々と芝居を続けるつもりか?」


バーリアスは床に突っ伏したままおいおいと泣き続けている。しばらくそのままでいると重いため息が玉座から長々と聞こえてきた。


「…見るだけ見てやる、さっさと用意しろ」


「さっすがオッサン!冷たいように見えて本当は心優しい神だって、俺は知ってたぜ!」


バーリアスはシュバッとレデスの玉座の隣に飛び移って、


「おーい、サード!話が変わったー!戻ってこーい!」


と風のように入口から飛び出して行った。


「……」

「……」


残された私たちとレデスの間に気まずい間が流れる。


「…面倒なことになった…いつもは何も言わんくせして、こういう面倒な時ばかり私を当てにして…面倒な…」


レデスは気まずさを紛らわすように足を組んで横を向きながらブツブツとぼやいていた。


* * *


私たちは影みたいな男の案内で、ある部屋に通されて簡素な石の長椅子に座っている。


部屋の奥…ステージみたいなのが見えるから多分舞台だと思うけど舞台には黒い布の幕が張られていて、周りにもいくつか長椅子がある。でも座っているのは私たち…アレン、ガウリスと私だけ。

あとは影みたいな男が持ってきた果物が目の前に置かれているけど、冥界の食事には手をつけるなってバーリアスに注意されているから皆手をつけない。


むしろどういうつもりで食べ物を持ってきたの…?怖いんだけど…。


そんな状態のままずっと座っているけど時計もないし薄ら暗いしでどれだけの時間が経ったのかもさっぱりわからない。

三人だからあれこれ話しながら時間を過ごしているけど、一人きりだったらかなり辛いかも。


「サードは大丈夫かしら」


何度目かの同じ言葉だけど、アレンとガウリスも心配そう。


サードはバーリアスに連れ戻されたあと、聖剣を抜いてバーリアスを殺すと言いながら暴れた。


その暴れっぷりは傍観していたレデスが、


「これが余興か?」


って言うぐらいの酷さだった。暴れているサードは私の魔法で部屋の隅に追い込んで、ガウリスとアレンの二人がかりでようやくサードをホールドして動けなくしたけど。


とにかくこのチャンスを逃したら水のモンスターは爆発的に増えて、そうなったらもっと収拾がつかなくなるってバーリアスを筆頭に私たちがとくとくと説得し続けたら、サードはようやく納得した。


でもその顔はあからさまに不機嫌で、去り際、視線で殺すつもり?というほどの眼光で、


「殺してやるからな、てめえら…覚悟しておけよ」


って私たちを睨みながらバーリアスに連れられて行ったけど…。


「いっやー!待たせた!」


急にバーンッと扉を開けて入って来たのはバーリアスだ。その後ろからはレデスが足音も無く床を滑るように歩いてくる。玉座の場所よりここは明るいからレデスの顔がよく見えた。


兄弟だから顔は似てると思ったけど、レデスはあまりゼルスとは似ていないわ。

…ううん、全体的に見たら似てる?でもゼルスは生き生きして微笑んでいるけどレデスは沈んだ表情をして伏し目がちだからパッと見だと似てないように見える。


「一流のバック集めようと思ったんだけどさ、なんか俺の神意がすごすぎて皆に避けられちゃって」


バーリアスが私たちに近寄って来て、てへっと舌を出す。


「見た目があの国の者たちとは違うから警戒されたんだろう」


レデスは沈んだ声で静かに訂正して、私たちと離れた…舞台がよく見える位置の椅子に座った。


「ま、そうともいうかな。そんでようやく俺の姿見慣れた女の人が手伝ってもいいっていうから連れてきたよ。もー、ほんと人も服も小物も全然集まんねえのな!

ほらあの国の奴らって死んだら服はがされちゃうし、着てる服も真っ白で味気ない服だし…。だから向こうの神様だの地獄の奴らだのに頼み込んで無理やり貸してもらって来たよ」


ふうやれやれ、とバーリアスは私の隣にどっかりと座る。


所々何を言っているのか分からないけど、サードが必要だって言った物を集めるのにかなり苦労したみたい。神様でもこんなに苦労することってあるのね。


「サードは?」


アレンが聞くとバーリアスは答える。


「準備してるところじゃね?なんか俺が服とか色々持っていったらブツブツと殺す殺す言ってた」


そこでまた一悶着起きなくて良かったというべきなのかしら…。


すると影のような男がスルスルとレデスの隣に立って、ボソボソと何か囁いている。レデスは頷いて手を動かすと、影のような男は舞台の脇にスルスルと移動してフッと消えた。


「…今更だけど、あれってお化けなのかな…」


本当に今更アレンがそのことに気づいたみたいで、急に顔が青ざめていく。


「アレンさん、冥界にいるのは大体お化けですよ」


ガウリスが至極当然のことを言うと、アレンはぞぞーっと体を震わせた。


「え、何?アレンってお化け怖い系?ウケる。後で冥界巡りしようか?」


バーリアスが身を乗り出して笑っていると、テン、と音が聞こえたからバーリアスも口を閉じて、全員が舞台に視線を向ける。


歌が聞こえてくる。でも何を言っているのか聞き取れないけど…。するとテン、テンという楽器の音が聞こえて来た。聞いたことのない音色だけど、多分弦のある楽器かしら。


すると閉じていた黒い幕が真ん中から開いて両脇にスルスルと上がって行く。


舞台の上の中央には女性がキラキラ輝く扇を広げて、顔を隠して横座りで座っていた。これがヘルメスが連れて来た女の人?


扇から見える額、手の甲が真っ白だわ。まさか死んでいるせい…?


黒い髪の毛は上で変わったようにまとめ上げていて、キラキラした飾り物を何本も頭に差している。

服も薄いロングガウンを何枚も重ねて着ているような変わった…でも綺麗な装飾の服で、太く固そうなストールでロングガウンの重ね着を腰回りでまとめている。変わった服だわ。


テンテン、という弦楽器に合わせて女性は扇をゆっくりと顔からずらした。


扇の影から現われた女性の顔に私は視線を奪われた。


白い顔にあどけない黒い眉、目元は赤く塗られてその周辺はうっすらとピンク色に染まっている。唇は赤い口紅が塗られてぷっくりとていて、髪の毛はほつれて気味。でもほつれた髪がハラリと額にかかっていて妙な色気がある。

可愛い、でも色っぽくてとても美人…。


「綺麗…」


女性に目を奪われたまま口が勝手に呟く。


女性は弦楽器と抑揚のある声に合わせて滑らかに立ち上がって、首を動かし視線を下に向ける。


なんて色気なの?

伏し目がちに数回瞬きしただけなのに思わずゾクッと鳥肌がたった。相手は女の人なのに…凄くドキドキする。私だって女なのに、踊っている女の人に心が奪われそう…。


女性は音に合わせて手に持っている扇を水平に動かして袖を手で抑え、首をかしげる動作をしながら伏し目がちの視線を私に向けた。


あどけないけど切れ長の目で見られて思わずドキッと心臓が高鳴る。

女性は私を横目で見据えながらたおやかに一回転すると、裾を押さえてなめらかに手首をくねらせつつ扇を裏返す。


「今、目があった…」


アレンの言葉にハッと我に返ってアレンを見ると、心が奪われた表情で見とれている。


そりゃそうだわ、女の私だって今…まるで恋に落ちるような気持ちになったんだから。


女性はふとした瞬間に私に視線を向けて踊り続けている…ように見えるけど、アレンはさっき目があったって言っていたからアレンを見ているのかもしれない。


でもその動き一つ一つがまるで絵画の世界に迷い込んだかのような綺麗さで、手を動かすだけでそのしなやかな手首を見てしまう、伏し目がちに目をつぶられると色っぽくて見惚れる、扇で顔を隠されると顔が見たくてじれったくなる、横を向かれると首筋の綺麗さに目が移る、後ろを向かれると襟からのぞくうなじに目が行ってしまう、切なそうに眉根を寄せられると抱きしめたくなる…。


男の人が好きな女の人に対する目線ってこんなものなのかしらと思ってしまうぐらい、私は女性の優雅で滑らかに動く踊りに釘づけになってしまった。


女性は最後、舞台の上でくつろいで休むような姿勢で斜め後ろを見ると、弦楽器がテン…テン、と続いて静かになる。


黒い幕がゆっくりと下りてきて、パックリと女性を食べるかのように閉まっていった。


「…」

終わったけど、誰も何も言わない。多分感動で動けないし声も出ないんだと思う。…私がそう。


でもシーン、という静かな音が耳触りになってきたころ、後ろからレデスの拍手の音が鳴り響いた。振り向くとレデスが沈んだ表情のまま拍手を送り続けている。


「カーテンコールだ、出て来なさい」


レデスがそう言うと、黒い幕がまた上にスルスルと上がっていく。舞台の中央には裾を押さえた女性が横目でレデスを見ていた。


また会えた、と嬉しく思っている中で、レデスは立ち上がって拍手を続けている。


「まさかここまでとは思わなかった。お前ほど根性のねじくれた男の芸能など妻を亡くしたあの男の歌声などに届く訳がないと思っていたが…。確かにそこの赤毛の言う通り、腕前はプロのようだ」


「ん?」


レデスの言葉に私の動きが止まって、舞台上の綺麗な女性に目を向ける。

まだ拍手を送り続けるレデスを見て、また舞台上の女性に目を向ける。


「あれ…そういえばサードは?」


つい女性に釘づけになってサードの存在を忘れていたけど、思えばサードが舞台の上に一切出ていないじゃないの。


するとバーリアスはケロッとした顔で横から声をかけてくる。


「言っとくけど、俺が連れて来た女の人って後ろで歌って演奏してた人だから。踊ってたのがあんたらのリーダーのサードだぜ」


その言葉に私たちの動きが止まって、舞台上の綺麗な女性に一斉に目を向ける。

女性は舞台で踊った時と同じようなあどけない色気のある顔で見下ろしたまま何も言わない。


…でも思えばこの切れ長の茶色い瞳、見覚えが…でも、でも、まさか嘘よ、こんなに可愛くて美人で色っぽい女の人がサードのわけ…。


「サ、サード、さん、です…か?」


ガウリスがまさか、と言いたげな表情で途切れ途切れに舞台上の女性に聞くと、女性はこんな姿見られたくなかったとばかりに口からため息をついて、ゆっくりと視線をずらした。


その姿もゾワゾワするほど色っぽい。


「ウソだぁ!」


私が驚きの声を上げる前に、アレンがヤダヤダヤダ!と駄々っ子みたいに手足を動かして舞台上の女性…じゃなくてサードに指を向ける。


「サードはそんな優しいあどけない表情なんてしてないや!なあ嘘だろ、嘘だって言ってくれよぉ!」


よっぽど心を奪われたらしいアレンが舞台に詰め寄ってサードを見上げると、サードはゆっくり瞬きした。

と、アレンの目を真っすぐに見て、うっすらと唇を上げ微笑む。


なんて(あで)やかな笑顔なの。まるで赤い花が一気にほころんだみたい。


アレンは「うっ」と短く叫ぶと、胸を押さえてその場にうずくまった。


…アレンが視線で殺されたわ。


「もう一曲」


沈んだ声が響く。サードは踊りの続きを舞っているようにゆっくりと視線をレデスに向けた。


「もう一曲別のをやってくれ」


すると艶やかな女性姿のサードは扇で口をスルスルと隠し横目でレデスを見た。


「こちらの言い分を聞くと言うのなら、やりますわいな」


サードの普段の声じゃなくて、裏声で歌うような抑揚で喋っている。っていうかこんな声も出せるの…。


レデスはフッと笑って、サードを見た。


「なるほど、舞台上に居る限りは役者か。民衆を表の顔でだまし続けるだけのことはあるようだ。気に入った、後で私から特別に褒美をやろう、死に別れた会いたい者一人と会わせてやる」


その言葉にサードは一瞬何か考え込むような顔つきになったけど、それでも傍から見ると物思いにふける美女にしか見えない。


「…分かった、そいつか。後で別室に呼び出しておこう」


サードの頭の中を読んだのか、レデスがそう言う。


サードは舞台の上に立って呼吸を整えスッと姿勢を正すと、さっきとは違う抑揚の歌声と、テン、テンと弦楽器の音が聞こえてきて、その音に合わせてサードは滑らかに動き出した。

ヘルメスの言葉「三倍は働いたっていいね!」の元ネタ↓


アフロディテとアレスが密通してヘパイトスが罠に仕掛けて二人を鎖でギチギチに縛り付け、皆に見るようよびかけた。それを見に来たアポロンがヘルメスに、

「お前、あんな目に遭ってもアフロディテと密通したいか?」

と聞いたらヘルメス、

「アフロディテを抱擁できるなら、あれの三倍の鎖で縛られたっていいね!」


この言葉でヘルメスが好きになりました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ