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ごめん まさか
考える前に走り始めていた。足をもつれさせながら種場美月と千奈美を追い掛ける。
なぜ、千奈美に緑色の魔物が取り憑いているんだ?
そして一瞬見えたあの緑色の魔物の顔は――
「お、おい!」
オレの背後から下河原が迫って来る。足が速い。
千奈美たちは校門前の横断歩道を渡り切って、右手に進むところだった。
「ち、ぢなみぃ!!!」
オレが叫ぶと千奈美が振り返った。背後の緑色の魔物も振り返る。やっぱり想像していた通りだった。なんで緑色の魔物になんかなっているんだ――
オレは道路に飛び出した。
「アブナイ!」
下河原が叫び、千奈美と種場美月が目を見開く。その二人の背後の魔物は表情を変えない。
なんで――?
右を見ると、トラックが見えた。運転手が両手をハンドルに貼りつかせてワナワナと震えている。ここからは絶対に見えないはずなのに、アクセルを踏んだままロックした運転手のかかとのつぶれたスニーカーまで見えた。
……イタイ
オレは宙を飛んだ――




