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怒髪冠を衝け!  作者: 村松康弘
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あとがき ― 俺は凄子が好きなんだと思う ―

 本作は2015年5月5日に書き始め、2015年6月18日の26話で放置状態となっていた作品です。

 なぜ途中放置したのか、7年も前のことなので記憶が定かではありませんが、中古の単気筒のオートバイを購入した時期とも重なるので、そのバイクの修理やカスタムに夢中になったためと思います。

 

 …今年の10月、久々に開いたこのサイト上で、とある作家さんとメッセージの交換をさせていただき、その流れでお互いに新作を書いてみませんかということになり、その作家さんに『長野県にある山や廃村、そこにまつわる伝承を題材にしたオカルト小説』というリクエストをいただきました。

 そこで書き始めたのが、前作『慶城湖』なんですが、書いていくにつれ当初の『オカルト』からはどんどん離れていき、結局は主人公の立花義彦という男の強靭さと、ハードな暴力描写をメインとした『ハードボイルド小説』になってしまいました…。

 作家さんに謝罪すると、快諾していただき、読んで感想もいただきました。

 それはすごく光栄なことなんですが、俺はやはりハードボイルド路線(しかも稚拙な文章・ワンパターンな構図)しか書けないんだなと痛感しました。しかしそれは自分の才能の限界なんで、もう開き直るしかねえかと肚を決めました(笑)

 

 『慶城湖』は全39話だったんですが、ほぼ毎日更新し約40日で仕上げました。創作活動というのはすごく楽しい作業ですが、反面、体力的・精神的・時間的にきつい作業でもあります。

 ではなぜ毎日更新できたかというと、自分の本業はクレーンの運転手で、一日中運転席に座っているという環境が功を奏しました。

 だいたいの現場は10時と15時に30分ほどの休憩時間がありまして、クレーンを操作しながらもストーリーを考えて、その休憩時間になるとハンドルに簡易テーブルを引っ掛けて、猛然とボールペンを走らせます。いい感じのフレーズが浮かぶとペンの動きはさらに速くなるので、のちに自分でも解読できない文字が並んでいることもありますが(笑)

 そんな感じで日中に書いた下書きを、帰宅後に自室のパソコンで打ち込んでいきます。下書き通りに上がればそれほど苦労はないのですが、実際に書き始めると下書きが気に入らなくなって、大きく覆す夜もあり大抵2時間は掛かります。

 クレーン屋は早起きで、どんな遠い現場でも7時過ぎには到着するという毎日なので、執筆・連載中はかなりハードです。(早く完結させて楽になりてえ…)これは毎朝思うことです。

 しかし、いざひとつのストーリーが完結すると、次なるストーリーに向けて題材を探しだす。これはもう中毒症状かもしれないんですが…。


 …前置きが無駄に長くなりました。

 さて、そんな感じで『慶城湖』をコンプリートした時、放置の過去作が気になりました。それが本作『怒髪冠を衝け!』です。

 7年も放置だったので開いて読むのも気が引けたんですが、いざ読んでみると『凄子はいい味出してんな』とか、脇のキャラもそれぞれにいい味出してて、削除するのはもったいないというか、消したら凄子に怒鳴られんな…と思い、今回完結させようという結論に達しました。

 今年の11月29日に27話を書き出し、本日12月15日に最終話の39話を書いて、無事に完結させることができました。

 結果的にストーカーの美崎治男が、祖父の美崎寿男に刺殺されるという場面で終了になりましたが、そこに至るまでにいくつか枝道がありました。

 『治夫を生かして、香音の父親である東郷憲明との争い』とか、『凄子が改造拳銃の凶弾に倒れ、あっけなく幕切れ』とか。

 前述の枝道に進めば、もうしつけえかなと思いました。後述案は、実は下書き上そうなっていて、『…凄蔵、来世ではきっとお前に会えるよな』と、フェイドアウトのシーンを用意してたんですが、どうもストンと落ちない。

 凄子が『あたしがそんな簡単に死ぬと思ってんのか!ふざけんなよ!』と、本業中の俺の脳裏で暴れました。(これは真面目な話です)

 という理由で本日の最終話に至りました。

 

 読んでいただいた皆様には、本当に感謝しております。最後までおつきあいいただき、感謝です。

 …ゴウゾウのモデルとして出演した俺は完結に安堵して、麦焼酎に酔っ払って支離滅裂になってきましたので、これで退散いたします。

 またいつか、俺自身が凄子と再会したいと思っております。



 村松康弘

 


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