幽霊のしっぽを掴め!
東照院総合学院生徒会長、徳田真治は幽霊騒ぎに苛立っていた。東照院の生徒を統率する生徒会長としていたずらに不安を煽る幽霊騒ぎは頭痛の種だ。
「幽霊騒ぎについて何かわかりましたか?」
真治は生徒会役員に幽霊騒ぎについて何か情報がないか尋ねてみた。
「幽霊の目撃情報が多く寄せられている図書館周辺で怪しい群衆を目撃されている情報を寄せられています」
「怪しい群衆?」
「東照院の生徒かどうかは不明瞭ですが生徒会長の耳に入れるべき情報だと判断しました」
「いや、いい情報をもらったよ……桜小路、これから図書館を見張りましょう」
「えっ、今からですか!?」
桜小路は真治の発言に驚愕した!
「幽霊騒ぎの犯人に繋がる情報です……自分たちの目で確かめないと」
「……わかりました」
こうして東照院総合学園の生徒会も図書館に向かうことになった。
◆◆◆◆◆
一方、図書館の旧図書館棟に通じる扉の前には春風たちがいた。
「いつ見ても不気味な雰囲気」
美夜はしかめつら扉の向こう側を見た。
「この扉の先が旧図書室棟か」
春風はそっと扉のドアノブをひねってみた。しっかりと鍵がかかっていてびくともしない。
「図書委員会が鍵を厳重に管理して許可なしでは入れないようになっているわ……しかし、旧図書館棟にどうやって潜入したのかしら?」
彩歌はそう言って首を傾げた。
「……ミステリーね」
不可解な謎に春風は悩んだ。旧図書館棟の謎と幽霊騒ぎと何か関係あるのか、はたまた無関係なのか。謎は深まるばかりである。
「特別クラスのみんな! 大変なことが起こったの!」
図書委員の女子が慌てながら駆け寄ってきた!
「姉川さん、一体何があったの!?」
「実は幽霊を図書館のホールの方で見たの!」
「図書館のホールで幽霊を見た!?」
春風と特別クラスの2人は急いで図書館のホールに向かった!
「この図書館ホールの前を幽霊が横切って、そのままあそこの廊下の方に向っていったの」
姉川の説明を聞いた春風は幽霊が目的地の方向を見た。
「この先に幽霊がいる?」
「……とりあえず幽霊が向かった先のほうに向かおう」
「確かこの先には音楽堂があったはずよ」
「音楽堂?」
「不定期に音楽家の先生を招いて音楽堂でコンサートを行っているの」
「……そうなんだ」
春風は彩歌の説明に納得した。確かに図書館は意外と広い建物だったなと、春風は思った。
「でも音楽堂も図書委員会の管理下にあるはずよ」
幽霊はなんの目的で音楽堂に向かったのか。春風はそんな事を考えていた。
「これは特別クラスの2人……こんなところで会うとは奇遇ですね」
生徒会長、徳田真治と桜小路がそこにいた。
「げ……生徒会」
美夜はいかにも嫌そうな顔をした。




