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幽霊の謎


 春風は特別クラスの2人の案内で学生食堂にやってきた。

「ここのカレーライスが美味しいんだ」

 美夜は食堂を簡単に紹介した。今は空いていて人が少ない。

「どうして学生食堂に来たの」

 春風は美夜に尋ねた。

 「実はここでいつも情報通の先輩と待ち合わせしているんだ」

「情報通の先輩?」

 美夜が特別クラスの教室から出る際に誰かに電話を送っていたことを思い出した。

「多分、もうすぐ来る頃だと思うけど……」

 噂をすると影が差すのか学生食堂に誰かがやってきた。

「特別クラスのみんな、幽霊騒ぎの情報を聞きたいんだって」

 手を振って特別クラスに挨拶する元気そうな先輩だ。

「初めまして、私は学園都市に詳しい牧野みるくだよ」

「牧野さん……初めまして。早速だけど幽霊のことを聞かせてくれませんか?」

 春風はみるくに幽霊の目撃情報を尋ねた。


「幽霊騒ぎのことなんだけど、一番多く目撃されるのは図書館周辺が多いの」

「図書館だったら学園都市のほぼ中央だね」

「確かに私が聞いた幽霊出没情報は図書館周辺が多いわ」

 彩歌と美夜は顔を見渡した。

「幽霊は図書館周辺を拠点にしているのね……それ以外の情報はないの?」

「大部分が真偽不明の噂が多いかな……まぁ、幽霊のことを調べたいなら図書館に行くことをオススメするよ」

「牧野さん……貴重な情報をありがとうございます」

「まぁ、知っていることを話しただけだよ」

 みるくはそう言って笑った。

「とりあえず、図書館にいってみましょう」

「ところで、一つだけ言いたいことがあるんだけど……」

「言いたいこと?」

「生徒会が幽霊騒ぎに関してかなり神経質になっているの……くれぐれも気をつけて」

 みるくはそう言うと笑って手を振った。

「生徒会ね……」

 春風はみるくの情報に思わず苦笑いした。


◆◆◆◆◆


 一方その頃、葉月涼太はあるトラブルに巻き込まれていた。

 涼太の目の前にいる生徒の名は徳田真治、東照院総合学院の生徒会長だ。

「悪いことは言いません……幽霊騒ぎから手を引いてくれませんか?」

「困りましたね……徳川理事長から正式な依頼を受けているのですが……」

「幽霊騒ぎのことは私達、東照院生徒会が解決します……外部の人には頼りません」

「そうはいっても……あなた達は子供でしょう? ここは大人に任せてくれませんか?」

 涼太の言葉に真治は無言で涼太を見つめていた。

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