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久留島炎鬼の黄金

 ブシドージャーのもとに手紙が届いた翌日、瀬戸内海に浮かぶ小さな島、亜門島に来ていた。のどかな景色の姉妹でここに鳳来寺家の別荘があった。

「鳳来寺の当主が呼び出すなんて何事でしょうか」

 葉月涼太は突然の呼び出しに困惑しながら鳳来寺家の別荘に向かった。

 数分間歩いてブシドージャーは鳳来寺家の別荘の門にたどり着くとそこには鳳来寺冬姫が待っていた。

「……お姉様、ブシドージャーの皆様、ようこそこんな僻地に来てくださいました。お母様がお待ちです」

「冬姫……お出迎えしてくれてありがとう」

 夏姫がブシドージャーを代表して挨拶すると別荘の敷地に入っていく、そこは昔の網元の屋敷を改築してあり和風建築だった。いくつかの廊下を歩き、応接間に通された。

「ブシドージャー、私の呼び出しによく応じてくれました」

 荘厳な雰囲気の中、ブシドージャーに労いの言葉をかけるのは鳳来寺家の当主、鳳来寺花月だった。退魔の名門の当主の御前に緊張を隠せないブシドージャーだった。

(物凄い威圧感だ……流石は退魔の名門、鳳来寺家の当主です)

 涼太は間近で見た花月のオーラに圧倒されていた。

「あなたたち刀神戦隊ブシドージャーを呼び出したのはちょっとした問題が発生しましてね」

「問題とは一体何でしょうか?」

 緋月は花月に恐る恐る尋ねた。

「久留島炎鬼を知っていますか?」

「久留島……炎鬼?」

「久留島炎鬼は戦国時代に瀬戸内を荒らし回った海賊です……彼が略奪した財宝に黄金の仏像が亜門島の名士である明智大悟氏の手元に保存されていたのですが、最近、それを返却を求める謎の手紙が送り付けられたのです」

 何かミステリアスな雰囲気がする話だった。

「その話がブシドージャーとなんの関係があるのですか?」

 涼太は花月の話に疑問を呈した。

「実はこの手紙から妖力を感知したのです」

「……妖力ですか」

 花月の話が大体分かりかけてきた。謎の妖魔が明智氏が所有する黄金の仏像を狙っているのでブシドージャーは警備しろと言うのだ。

「……先日、再び謎の妖魔から手紙が送りつけられました。そろそろ直接返却しに来るから首を洗って待ってろという挑発的な文面でした。ブシドージャーは黄金の仏像を守ってほしいのです」

「事情はわかりました……早速、明智氏の邸宅に向かいたいのですがいいでしょうか?」

 緋月は花月に出発してもいいか聞きました。

「構いませんが明智氏の邸宅はわかりますか?」

「小さな島ですから場所はすぐにわかりますよ」

 緋月はそう言って笑った。

 こうして明智氏の所有する黄金の仏像を謎の妖魔から守るミッションが始まったのである。


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