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ヴィランが戦隊ヒーローに潜入してみた  作者: 夏川冬道
ブシドージャーキャンプ編
11/38

新しい朝が来た

 骸骨武者の襲撃が何もなかったように平和な朝がやってきた。

 テーブルにはブシドージャーと上里春風が並んで座り、朝食を食べていた。

 今日の朝食はトーストだ。春風はトーストをもぐもぐと食べながら昨夜の出来事のことを考えていた。

(昨夜、大禍社の襲撃があったのに今日の朝は平和だなぁ……)

 すると涼太が春風に近づきいちごジャムを差し出した。

「上里さん……このいちごジャムをどうぞ」

「葉月さん……お気遣いありがとうございます」

 春風は涼太に優しく微笑んだ。

「ところで、上里さん。緋月くんと柚さんのことですが……少し雰囲気が変わったと思いませんか?」

 そう言って涼太は視線で緋月と柚を視線をやった。二人は穏やかな笑顔でトーストを食べていた。その表情はどこか吹っ切れたような気がする。

「ひーちゃん、ジャムを塗ってあげるね……どのジャムがいい? 好きなジャムを選んでいいよ」

「じゃあ、マーマレードがいいな」

 どこか熟練夫婦を連想させるやりとりに春風は微笑んでしまった。

「二人はもう大丈夫そうだね」

「上里さんもそう思いますか……二人が落ち着くところに落ち着いてとてもよかったです」

 そういって涼太はゆっくりとトーストにマーガリンを塗った。


◆◆◆◆◆


 キャンプ場から離れた廃スーパーマーケット。骸骨武者とが香炉公主はここで少し遅めの朝食としてカップ麺を食べていた。ブシドーレッドが沈静化したあと、一応目的を果たしたとしてキャンプ場から撤退し。廃スーパーマーケットで仮眠をとっていたのだ。

「まったく妙な気分だな……ヒーローとヴィランが協力するなんて」

 骸骨武者はカップ麺をすすりながらブシドーグリーンと上里春風の協力関係についてつぶやいた。

「別にいいじゃない。骸骨武者の本国ではヒーローとヴィランの共闘はよくあることと聞いているわ~」

 香炉公主は骸骨武者の発言に意外そうな表情を見せた。

「日本でもそういうことがあるんだなと思っただけだ」

 二人はカップ麺をすすった。

「香炉公主……この後、大禍社の基地に戻ってどうする?」

「何って報告書を書くだけじゃない~」

「報告書を書いた後、暇な時間があるだろ……昼頃に戻るから昼寝ぐらいしかやることないぜ……ビアバーは夜しか回転ないし」

 骸骨武者の言葉を聞いた香炉公主は思わず笑ってしまった。

「コンビニとかで缶ビールとかを買ってくればいいじゃないの~」

「コンビニじゃクラフトビールがなかなか売ってないんだよ」

 そう言うと骸骨武者はそっぽ向いた。


 ヴィランもヒーローも等しく朝の陽ざしが優しく照らしていた。

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