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ヴィランが戦隊ヒーローに潜入してみた  作者: 夏川冬道
ブシドージャーキャンプ編
10/38

ヒートアップにつき強制クールダウンです!

 「ブシドーレッドが物凄い闘気を放出している……一体何が起きているの!」

 先程までのブシドーレッドとは全く違う、怒りに身を任せた猛攻に春風は混乱した!

「大変だ……緋月くんを早く止めないと!」

 ブシドーグリーンは焦ったような声で周囲を見渡した。想定外の出来事が起きているのだろう。

「ブシドーグリーン、春風ちゃんが困惑しているわ〜……詳しい説明をお願いするわ〜」

 香炉公主はテンパってる春風の代わりにブシドーグリーンに説明を求めた。

「実はブシドージャーは龍神様から力の加護を受けて変身しているのです。しかし加護の代償として感情が昂ぶると暴走状態に陥ってしまう逆鱗モードに突入するのです」

「逆鱗……モード」

「逆鱗モードは通常時の3倍の力を発揮しますがその反動で体力がなくなるまで暴れ続ける諸刃の剣。下手したら剣士としての寿命が縮みかねません」

「どうしたら逆鱗モードは解除できるの〜?」

「とにかくブシドーレッドを抑え込んで落ち着かせることです」

「わかった! とにかく落ち着かせればいいのね!」

「えぇ……急いでブシドーレッドを止めましょう」

 急いでブシドーレッドと骸骨武者の戦闘に介入した!


「今までの動きとは全く違う荒々しい動きだ」

 ブシドーレッドの感情に身を任せた猛攻に骸骨武者は防戦一方だ。骸骨武者の頭蓋骨に冷や汗が流れる!しかし、怒りという感情に身を任せたブシドーレッドは絶え間なく骸骨武者を狙う!

「ウォーッ!許さない!」

「くっ……なんて豪剣だ!」

 骸骨武者は歯を食いしばりながら、反撃の機会を待つ!

 その時、どこからともなく木の葉手裏剣が飛んできた!

「……邪魔をするな!」

 ブシドーレッドは木の葉手裏剣が飛んできた方を向いた!

「緋月くん、申し訳ないけど眠ってもらいますよ!」

 そこにブシドーグリーンが素早くブシドーレッドを後ろから羽交い締めにする!

「離せー!」

 ブシドーレッドはブシドーグリーンの拘束から逃れようと必死にもがく!

 そこに香炉公主がブシドーレッドに近づき眠りの香をブシドーレッドに放った! ブシドーレッドの抵抗は次第に緩慢になり意識を失った!

「助かったぜ」

 骸骨武者は安堵した表情を見せた。

「逆鱗モード……怖すぎるよ」

 上里春風は冷や汗を流しながら駆け寄ってきた。

「しかし、この後どうするの〜?」

 香炉公主はこれからのことをどうするかを聞いてきた。

「とりあえずコテージに置いておきましょう」

 ブシドーグリーンは涼し気な声で提案した。

「しかし、ブシドーレッドが突如、暴走しブシドーグリーンの協力を得て大人しくさせたということをダッキ様にどう説明すればいいんだ」

 骸骨武者はため息をついた。


◆◆◆◆◆


 琴城緋月は意識を取り戻すとコテージのベッドの上だった。水無瀬柚――ブシドーブルーが倒れてからの記憶が曖昧で何をしたかよく覚えていない。

「ひーちゃん! 意識が戻ってよかった!」

 ふと顔を上げると泣き顔の柚の姿があった。

「柚……」

「私も気がついたらコテージのベッドに横たわっていたの……きっと仲間が助けてくれたんだよ」

 柚の言葉に緋月は何か釈然としないものを感じた。

「……柚、君のことを守れなくてごめん。僕はもっと強くなって柚のことを守れるようになりたいんだ」

 その時、柚は緋月の手を強く握った!

「ひーちゃん……私はひーちゃんに守られるだけじゃイヤの。私もひーちゃんを守りたい」

「柚……」

 緋月の眼から涙が流れた。

「だから、ひーちゃんは無理をしないでほしいの……辛いときはちゃんと私に辛いと言ってほしい。そしたら私がひーちゃんの辛さを受け止めてあげる」

「柚、ありがとう……僕は少し無理をしていたようだ。今度からは柚に心配をかけないようにするよ」

 コテージの外からは二人を祝福するように小鳥がさえずっていた。

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