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宇宙人がいました。  作者: ルビトス
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Last Human

宇宙人。それはいるともいないとも語られる不思議な生物。しかしそれも、一部の人を除いては「いるはずがない」というのが前提にあっての話であろう。

でも僕は本気でいると考えている。なぜなら、そう、そこにいるからだ。


宇宙人が。



ここまでには数時間前のことから話す必要がある。


6時に目覚ましと格闘し始め6時半にようやく起床。それからドタバタと異常なスピードで進む時計の針を後目に学校へ行く準備をした。


それからは普通に学校へ行き、普通に友達と1日を過ごし普通に帰宅路について普通に家に向かっていた。


早速だがぶっちゃけここまでの過程はどうでもいい。


その後だ。異変が起きたのは。


19時を回る夜であろうと東京は明るい。並ぶビルの窓や広告などから絶えず光が漏れ、東京は人と光で満ちている。別に特別なことでもなんでもありやしない。これが普通だ。


だけど、あの時、あの瞬間がその普通を一瞬で変えた。ふと辺りが影で包まれたかと思えば尋常じゃないレベルの光が視界に差し込んできた。


今までに体験したことのないような強烈な光だった。脳内を何かおかしな情報が突き抜けるような、妙な違和感を感じた。


その光は体感で5秒弱くらいであろうか。光を放ち続けていた。


そして光が去り辺りを見渡した途端、一帯が急に暗くなった。いや、空は明るいのだが暗くなった。光がついてたビル明かりやモニター、電灯が消えていた。東京に光がない。いつもと違う一面を魅せた東京がそこにはあった。


そしていつもと違う点はもう一つ、空に今までにいた事のないような浮遊物が浮かんでいた。


俺が思うにあれは多分、UFOだ。なぜなら釜飯のに丸みを持たせたような、いかにもUFO!という感じの見た目をしてるからだ。それだけだ。


この非現実的な現実を信じることが不思議とできる。できてしまった。


さて、他の人達は大丈夫なのか。この状況をどう見ている。


「うあああぁぁん。ママァァァ」


声のする方向に顔を向けると、ただその場に立ち尽くす幼い男の子が泣きわめいていた。


こんな時に何故か余裕がある俺は咄嗟に男の子に近づいた。


「おい、君、どうしたの?」


男の子が少しこちらを向いて口を開いた。


「ママが、浮いて、あれに吸い込まれちゃった」


子供が指さしていたもの。それはやはりUFOだった。よく見ると人間が、吸われている。しかも、大勢だ。


確かに今更だが東京にしては今現在人が少なすぎる。見渡しても片手で数えられるほどしか人がいない。


「これは、もしかしてまずいんじゃ、、、」


思わず言葉が盛れてしまった。俺の中の本能が今までにない危機に信号を送り続ける。ココハキケンダ。イテハイケナイ。


こうやって思考をしてる行為でさえ命の終わりに近づくだけの自殺行為でしかない。


ニゲロ!!!


「少年!行くぞ!!!!」


脳から送られてきた信号を合図にそう叫び男の子を抱き抱えその場から駆け出した。


「お兄ちゃん!ママ!ママは!?」


「大丈夫だ。ちゃんと会える。だから、今は、我慢してくれ!」


少年の絶叫ともいえる訴えに俺はそれだけしか言うことが出来なかった。


本能の赴くままに駆ける途中で色んなものを見た。視界が揺れる度に前を駆けていた人が急に飛び跳ねた。UFOに吸い込まれたのだろう。


からっているリュックが鬱陶しく揺れる度に聞こえる声が消えていく。息が荒がる程に東京が東京じゃなくなっていく。


無我夢中で走った。周りに人はいない。まるでこの東京には俺とこの少年しかいないかのような、そんな感覚に陥るほどだ。


どこまで走ろうが光が見当たらない。目が慣れて辛うじてつまづくことなく走り続けている。そんな現状だ。


ハイレ


脳がそう訴えた。目の前にあるのは、、マンホール。本能に急かされるがままに少年を抱え慎重にマンホールへと入った。


無事に地下につき少年をおろしライトで辺りを灯そうとスマホをとるべくポケットに手を突っ込む。


「はぁ、、、」


その安心感から大きなため息が漏れる。

「おい、大丈夫か?」


ダイジョウブ


「!?」


俺の問いかけに脳が答えた。あからさまに感じるこの違和感を解明すべく本来少年がいるはずの暗闇にライトを灯す。


オツカレ オドロイタ?


グレーのツルツルとしたナメクジのようなボディ。大きな瞳。しかしながら人の形をしており2本の足で立っている。


そこに居たのは間違いない。典型的な宇宙人だった。









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