えーっと…何故にコイツがヒーローなの?
お久しぶりです(*^o^*)
だんだん冬も近づき、寒くなってきましたね。
※少し内容を変えました。
レイルが私と目を会わせては赤くする。
おお、これは恋愛フラグが立った!!これで死亡フラグは回避か!?と喜んだのもつかの間……
ぶっちゃけレイルがキモい。いや、キモいを通り越して怖いんだよぉぉお。
だってさ、恋愛が実るという噂が流れれば全部実行してるんだもん。
例えば好きな人の上履きを履いて三歩歩けば恋が実るという噂が流れればそれを実行して、消しゴムに好きな人の名前をかけば恋が実るという噂が流れればそれも実行して……
キモいよね?怖いよね?なんでこんなヤツがヒーローなんだろう。
そもそも私がレイルを好きになるなんて有り得ない。これは断言できるよ!!
だって前世の私は17歳まで生きて、現世の私は今7歳。つまり合計24年間生きた。
24歳って立派な大人だよ?そんな大人が7歳に恋するなんてどんなロリコンだよ!?
まぁ、私は恋しないとしても、レイルに恋している女の子は多いんだよねー。
ほらまたウザい子が来た。
赤毛をツインテールした女の子だ。
なんかこんな女の子、小説のミリアの取り巻きにいたなぁ。
「ミリアさん、レイル様にかけた“魅了”を早く解除なさい!!なんて可哀想なの、レイル様!こんな悪魔に捕まって!」
まったく、酷い言いよう。
私を悪魔って、しかも上から目線。……この世界の小学生、怖っ!この世界に比べて日本は平和だったなぁー
「“魅了”なんてかけてませんわよ?“魅了”をかけたのならレイルさんの手の甲にピンク色のハートがあるはずよ?授業で習いましたわよね?」
遠回しに馬鹿なんて言ってないよ?だって私大人だし?えぇ、本当よ。糞ガキなんて思ってないわよ?
おほほほほほほ
「うっ。……えぇ、そ、それくらい知っているわよ、知らない人なんて居るのかしらっっ!!」
はい、忘れているねー。
ついでに知らない人は貴女よーん。
それにしても、どもり過ぎでしょ。
「そうよねぇ、知らない人なんて居ないわよぇ。だって一般常識だものねぇ。」
ニヤニヤニヤニヤニヤ
大人気ない?
だって私、7歳。立派な子供よ!
え?さっきと言っている事が違う?気のせいじゃなーい?
え、性格が悪い?
うふっ。知ってる♡
………あれ?私が女子から嫌われているのってレイルに好かれているからだけじゃない気が……
「ミリアさん、ちょっと時間貰えるかな?」
おいおいおい、私、今貴方のファンの女の子と話しているの。ほら、女の子私を睨んでる。
「え、今はちょっと…」
あんまりレイルとは一緒に居たくない。
ほら、あそこの女の子もあの子もその子も眉を寄せて私を見ている。
レイルはモテているっていう自覚あるのかな?私に被害が被るんですけど。
「駄目……かな?」
赤毛のツインテールの子にやたらええ声で言った。
何この色気!本当に小学生なの?
「ええ、勿論……」
顔が真っ赤。
「なら、行こう。ミリアさん?」
無理なんて言えるはずもなく。半ば引きずられるように校舎裏へと連れて行かれた。
「ミリアさん……僕は貴女を愛している。僕が生まれたのは君に会うためなんだね。貴女がいなければ僕は生きてゆけない。一生愛すと誓うよ。─────つき合ってくれないか?」
小説なら凄くドキドキしたんだろうなぁ。
でも、現実で聞くと重いわぁ。だってさ、生まれた理由が私だよ??おっもーい
それに甘い台詞。口から砂糖を吐きそうだ世。よくあんな甘い台詞がさらっと言えるなぁ
「ごめんなさい。私達はまだ小学生だからまだ交際とかは早いと思うの。」
「じゃあ、中学なら良いんだね。その時に何度でもこの気持ちを伝えるよ。」
私の頬にちゅっとキスをして去って行った。
早く、早くヒロインよ、来てくれ!!
そしてレイルから私を解放してくれ!!!