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幸せになる決意

最近マイブーム ブルボンさんから発売の冬季限定『生チョコレート 濃厚ミルク』口どけがヤバい!


疲れて頑張ってる自分にご褒美として……正月太りとか気にしない_(._.)_

 結局夕食後に、お父様に執務室に来るように言われた。

 コンコン。執務室の扉をノックする。

「レミアです。」

「入りなさい。」


 ガチャっとノブを回し、中には入るとお父様はまだ執筆中だった。

「先に座ってなさい。もう少しかかる」

「はい」

 私はカウチソファに腰掛けた。

 目の前には、色々なナッツが置いてある。

 お父様、血圧が高いってお医者様が言ってらしたのに。。。 

 ナッツは油分が多いため、少量でもカロリーがあるから腹持ちもよく、心労が多い執務中に少しずつ食べているのだろう。


 ………これは、食べていいものよね。きっと…

 そーーっとアーモンドに手を伸ばした時に、お父様が前に座った気配がした。。。残念。


「待たせたね。レミア」

「いいえ。大丈夫です」


 お父様がコホンと口元に手をやってから、真剣な顔をして話し始めた。


「レミア。先程の話だが、婚約解消したいって話は本当かい?」

「はい。お父様」

 お父様は心配そうに、私を労るように問いかけた。

「今日は学園の授業も出ずに早退したと聞いたよ。殿下との間に何があったんだい?」


「それが………」


 私は意を決して、正面からお父様の目を真っ直ぐみながら言った。


「じつは、朝ローア殿下にお会いしたので、私から声をかけて挨拶をしたのですが……どうやら今の私の姿だと気付かないみたいで………おまえは誰だと問われましたわ。」


「なっ!!」


 あっ………、、お父様、、頭を抱えて俯いてしまったわ。そうよね〜。私も衝撃でしたもの。分かります。うんうん。分かりますとも。私は思わず頷いてしまった。


「聞き間違いじゃなければ……まさかと思うが、、ローア殿下はお前だと気づかなかったのか?」


「はい。そうなのです。それに醜いデブとも言われましたわ。……アミーリア嬢にも同様なことを。……私、………あまりにショックで何も言葉が出なくて……それにお二人は愛称を使ったり、名前を呼び捨てたりと、お互いのこと親しげに呼んでましたわ。」


 ガギっっ、、、ん?なんだか、お父様の座るソファの肘置きから音が……見るとお父様の手が肘置きを握りしめてプルプルと震えている。


 俯いたままの、今のお父様の顔をみる勇気は私にはない。きっと魔王にも負けないくらい世にも恐ろしいことになる………っっ!



「……ヤルか」


 ん?なんかお父様から不穏な言葉が。。。

 ……まさかね。きっと聞き間違いに違いありません。そうよね。そうであってほしい。世界が1つ滅びそうだわ。


「なので、今日は学園を早退しましたの。ごめんなさい。お父様。」

 レミアはしょぼりした声で言った。だってローア殿下達のことより、お父様に心配かけてしまったことのほうが気掛かりだわ。


「……いい。おまえは何も悪くない。」

 お父様は上を向き大きく、はぁ〜っと長いため息をついた。


「それで、婚約解消をしたいと言い出したのだな」


「はい。ローア殿下は変わってしまいました。、、、まったく違う人みたいですわ。」


「………まったく別人みたいなのか?」


「……はい。」


 うーーーーんっと父が何か気になることがあるのか、俯き考え出してしまった。たっぷりと時間をかけたあと


「レミア………よく今まで頑張ってきたね。婚約解消についても、ちゃんと私が王家と話をつけてくるから、心配せずにいてくれっっ………よくもうちの可愛いレミアを……」

 あぁぁ~また目の光が………!!…お父様!!


「ありがとうございます。でも私の我儘で、お父様にご迷惑おかけしませんか?」


「大丈夫だ。最近の学園でのローア殿下の様子は、王にも情報が既にあがっている話だ。だから婚約解消は問題はない。むしろ殿下の有責で何と言われようが必ず押し通す。………だがっ………レミアには申し訳ないのだが、まだこの話を公に出来ない。……少し気になることもある。もう少しだけ待っててくれるかい?」


「はい。お父様にお任せします。」


「すまない。もう少し辛抱してくれ。」


 何やら眉間にシワを寄せて、組んだ両手を額にあてて、難しい顔を考え込んでいる。それもそうだろう。そもそも王家と公爵家の婚約など政略的な要素しかない。何もない方が可笑しいのだ。父は宰相だ。国の混乱をなるべく抑えなくてはならない。

 私と殿下の婚約がなくなった後、色々貴族間でのバランスの調整が必要になるだろうし、派閥へのフォローも今後の為に考えていかなければならないだろう。


 それでも娘の為にと、何よりも家族を優先してくれる父親は頼もしくもあり、格好いいと思う。



「ありがとう…お父様」



「いや。いいんだよ。レミアが笑っていることが1番大切なんだから」


 そう言って笑ってくれる。少しウルってきてしまったわ。私のことを大切に思ってくれる人がいる、家族がいる、私はそれだけで幸せだわ。


そうよ。私のこと思ってくれている人の為にも、もっと私自身が幸せになる未来を目指そう!!

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