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小説 NIGHTMARE  作者: Akubishin
Season1 EVE
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2/2

第1話 悪夢

◆前回までのあらすじ◆

謎の夢、芸夢に迷い込んでしまった欠伸神太。同じく芸夢に迷い込んだ永泉栄興とともに、騒ぎのあるほうへと向かっていく。

 神太と栄興は足を止めた。目の前には、講演のようなものが繰り広げられている。

「見たところ講演っぽいな。まあ俺達には関係のないことだ。」

 栄興はまた歩き出す。

「行くぞ」

「ま、待って!」

 神太はな(・)に(・)か(・)を聞き取っていた。神太はそれ以降何も話さない。栄興も押し黙る。

「聞こえる?」

 しばらくしてから小声で栄興に尋ねた。栄興はきょとんとした顔で聞き返す。

「何が?」

「ほら!」

 よく耳を澄ませてみると、確かにこんな声が聞こえてくる。

「さあさあこの芸夢に紛れ込んでしまった皆さーん!聞いてくださーい!今から第1回芸夢のルール説明をしまーす!」

「ほら!」

 神太は得意げにほほ笑む。だが栄興は逆にこの後にくるセリフを感じ取ったのか、「えぇ・・・」と吐きそうな顔をしている。

「行ってみよー!」

「(そうなるとは思っていたが)ちょ、おい、お前さぁ!」

 また神太に引きずられてそっちへ向かう栄興であった。


 少し行くと、公園のように広い広場に出た。栄興は即時に頭に浮かんだ「公園(こうえん)で講演(こうえん)」というダジャレを打ち消しつつ、神太の後についていく。

 ふと、神太が足を止めた。

「ん?誰か来る」

「銃を撃つのが愛情表現みたいなやつじゃないといいね」

 珍しく栄興がボケる。神太は即ツッコんだ。

「安心しろそんな奴お前しかいないから」

「こんにちは・・・!翡翠じゅんです!」

 男の子_じゅんは、緊張しつつもはきはきと自己紹介をした。

「僕は欠伸(かけのび)神太(しんた)でこっちは永泉(ながいずみ)栄興(さかえ)さんだよ。よろしく」

 そうこうしているうちに、ざわめきが波が引くように収まった。

「あ、始まるみたい!」

 神太がそういったのとほぼ同時に、段に人影が登る。暗くて顔まではわからない。

「それでは今から第1回芸夢のルール説明をしまーす!」

 ざわめきが静かになったのを確認するかのように、人影は集う人々を見まわした。

「まあいま君たちが見てるのはナイトメアっていってね、つまりは芸夢のことですね。芸夢ってのは、サバイバルゲームをクリアしないと脱出できない地獄の夢とでも思ってください。」

 また、ざわめきが大きくなる。人影はさっきと同じように周囲を見回し、今度は圧をかけた。その目には、「静かにしねぇと死んでもらうぞ」というかのような力がこもっていた。

「また、芸夢で受けた傷は現実世界にも影響します。」

(_!?)

 神太は驚いた。こ(・)れ(・)は(・)本(・)当(・)に(・)た(・)だ(・)の(・)夢(・)な(・)の(・)だ(・)ろ(・)う(・)か(・)?

 人影はそんな神太を気にも留めずに話を進める。

「芸夢での脱落は、現実世界での死を意味します。」

 ざわめきがこれまでにないほど大きくなった。人影はさっきのようににらんだが、もうこうなってしまったらそれも功をなさないようで、人影は声を張り上げ、諭すような口調で話した。

「まあまあそんな重く考えなくても大丈夫!一人死んだらクリアですので!」

 だが逆にざわめき_もうここまで来たらただの騒ぎ_は大きくなるばかりだ。人影はあきらめたように続ける。もうその声はまともに聞こえない。

「んで、最後まで生き残った人はこれ以上ナイトメアを見ることはなくなりますよと。まあそういう根端ですね。ということでチーム分けをしますんでモニターに表示されたとおりにしてください!んじゃ!」

 半ば強引に話を打ち切ると、人影はそそくさと立ち去って行った。

原作↓

https://scratch.mit.edu/projects/1307138327/

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