第32話 怪物
俺はとりあえず、気ままに道を進むことにした。
歩いていると、小鳥たちが肩に乗り歓迎してくれる。
その可愛らしい様子に、思わず笑みを浮かべた。
見たこともない鳥だけども、とてもかわいい。
俺は指で鳥を触ってみる。
逃げ出す様子はなく、俺の指を嘴でつついてきた。
「かわいいな」
「嫌あああああああああああああああ!」
甲高い悲鳴が聞こえてくる。
俺は気になって声の方へと進む。
大して焦りは感じなかった。
足は走ろうと思わない。
小さいが声が聞こえてくる。
そちらに向かうとそこには、巨大な生き物がいた。
俺よりも10倍はあるだろうか。
木々が大きくて近づくまで気が付かなかった。
その生き物を一言で言い表すのなら、鱗で覆われた蛙だ。
まるで装甲のように光沢を放った鱗が、ギラギラと輝いている。
その蛙の足元には、無惨にも潰された何かの生き物の形跡があった。
蛙の前には、馬を亡くした馬車が横たわって、そこに乗っていたと思われる人たちが蛙と対峙している。
「カトリーヌ様、ご無事ですか!?」
「妾は無事じゃ。済まない。妾がもっとうまく立ち回っていれば、こんなことには……」
「……カトリーヌ様は悪くございません!悪いのはカトリーヌ様をハメたルキウスだけです。……私が時間を稼ぎます。その間に逃げてください」
「そんなこと妾には出来ない!部下を置いて一人逃げ行くなど、王族としてーーー」
その瞬間、蛙が馬車を踏み潰す。
木っ端微塵に砕け散り、蛙は二人を睨みつけた。
俺は蛙の気を引こうと石を投げつける。
「縺薙▲縺。縺?陋」
その瞬間、空気が凍りついた。
蛙も、王女もその側仕えも、誰一人動かない。
「縺ゥ縺?@縺滂シ」
まるでときが止まってしまったかのように、こちらを凝視し動きを止めている。
動かないので、俺は近づいてみることにした。
「螟ァ荳亥、ォ?」
「…ッ!来るな!!」
王女は怯えた目で此方を見る。
差し出した手に青ざめ、後ずさっていた。
俺はどうして怯えているのかわからず、手を止める。
時が止まったわけではなかった。
それならばどうしてこの蛙や人が止まったのかわからない。
不思議に思い、蛙に触れてみる。
鉄のように硬い。
その瞬間、蛙は倒れた。
大きな音と衝撃に、踏ん張り耳を塞ぐ。
…死んでしまったようだ。
「……菴包シ」
俺は理由もわからずにその場から立ち去らないといけない気がし、背を向け歩き出す。
「待って!」
「?」
振り向くと、王女が立っていた。
先程とは違い、何やら決意を固めたような顔をしている。
「どうか、妾達に力を貸してくれぬか?」
「カトリーヌ様!?」
「……お主がどんな奴かはわからぬ。でも、確かめる余裕は今はない。どうしても取り戻したいものがあるんじゃ。だから…!妾はどうなってもいい。協力してくれぬか。」
「縺?>繧。菫コ縺ォ菴輔′縺ァ縺阪k縺九?繧上°繧峨↑縺縺代l縺ゥ、蝗ー縺」縺ヲ縺?k縺ェ繧蜉ゥ縺大粋繧縺ェ縺?→」
「…?」
どうにも言葉が伝わっていないようだ。
俺はどうにかジェスチャーで伝えようと工夫する。
「…何を言っているかはわかりませんが、承諾してくれたってことですか?」
側仕えの女性に言われ、勢いよく首を縦に振る。
「よかった。ヘデラよ、大丈夫じゃ。妾の勘がそう言っておる。」
「カトリーヌ様、次自分がどうなってもいいだなんて言ったなら許しませんよ?」
菫コ縺ッ縺ゥ縺?@縺ヲ閾ェ蛻??險?闡峨′騾壹§縺ェ縺??縺玖??∴縺ェ縺後i蠖シ螂ウ繧峨?蠕後↓縺、縺?※陦後▲縺溘?。




