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修行の回?いえいえ覚醒の回です

ザクロさんに見つかり何があったか説明した後にしたことはDO・GE・ZA☆だった。なぜならザクロさんが死神っぽいカマを持ちながら満面の笑みでこちらを見ていたからだ。

「なんか、すんませんでしたぁ〜」

身体の傷も気にせず謝っていた。クロエとヒカルも今度ばかりは俺を庇おうとせず、後ろの方で震えながら半泣きだった。「ホント仕方ないですね〜死にたいんですか?ならここで殺っちゃいましょうか?」

ザクロさんの言葉にとてもトゲがあってマジで謝り続けた…2時間くらい。そして今は正座でお説教タイムに突入…。


「ガミガミ、ガミガミ」

すでに怒られ過ぎて発言が「ガミガミ」としか聞こえないくらい精神的にヤバかった…さっきのロリコン魔族(勝手に決めた)の相手の方が楽だったと感じるくらいに…。隣で途中まで震えていた二人も泣きつかれたのかこちらにもたれ掛かって眠っていた。俺も

「すみませんでした。すみませんでした」

としか発言出来ない哀れな抜け殻へと変貌していた。

「じゃあ今から君の魔法をしっかり扱えるよう特訓しよっか」


……あれ?話を全然聞いてなかったからなんでそうなったか分からないぞ?でもザクロさんに聞いたらまた怒られる気がする…。ということで


「はい!!頑張ります!!」

空元気ですが何か?だってもう精神の限界だもん。ここは大人しく従っとくが吉だよ、と1人言い訳をしているとザクロさんが

「そっか〜死ぬかもしれないのに迷わず即答ってさすが男の子」


と嬉しそうに言っていた。

……え?死ぬの?え?今日だけで何度目になるか分からない驚愕が俺を襲った。 「じゃあまずはこの剣を胸に刺して。そしたら試練が始まるから。」



………え?無理じゃね?剣だよ?ピカピカしてるよ?

しかしザクロさんはニコニコしながら


「無理だなんて言わないよね?男の子に二言はないよね?まぁ無理だって言ったら私が刺すけど」

とニコヤかに言っていた。逃げるか?逃げよう。逃げましょう。


しかし腰をあげようとした瞬間、目の前に剣が飛んできていて、避ける動作も行えず、見事に胸に剣が刺さったと同時に景色が暗転した。



「どこだよ…ここ…。」 あたり一面真っ白な空間に俺はいた。時間という概念から隔離されたような空間で、少し気を抜くと自分が誰か、なんでここにいるのかわからなくなりそうな空間だった。周囲を見渡すと少し手前にさっきの剣が刺さっていた。


「これを抜けばいいのかな?」

とどれほど力を入れても抜ける気配がなく、すぐに諦めた。そこで剣が刺さっている台座に文字が刻まれていることに気づいた。


「なんだ…この文字。全く読めねぇ…。いや、ローマ字?ならこれはヒカリ?ヒカル?じゃあそのしたには…空欄だが普通はクロエ、なのかなぁ…。」


あくまで推定。失敗したら何が起こるかもわからない。ひょっとしたら二人にも何か影響があるのかも…。

考え出したらキリがなかった。一人なら迷わず自分の名前を書くのに…。と考え、閃いた。まず自分の名前を書いてみよう。それで影響がなければクロエで。


文章を読みながら空欄のところで自分の名前を呼ぶとすぐに異変が訪れた。目が異様に痛い…。痛い…。


「いってぇ〜なんだこれ。無理だ無理だ無理だ無理だ無理だ」


冷や汗が止まらず周りを転がり続けて30分くらいで痛みが落ちつてきた。そして落ち着いた周囲また景色が暗転した。


「気分はどう?」

ザクロさんたちがコチラを覗き込んでいた。

「多分、大丈夫です」

と言いながら周りを見渡した。帰ってきたんだ…。しかし左目の景色が変だった。いや異様というべきか。左目には景色の情報が色などのほかに文字のようなコードで見えていた。

「どうしたの?」

とザクロさんが聞いてきたので俺は正直に話した。するとザクロさんは

「多分それがあなたの能力の根っこ。魔法を消したり、あり得ない事象をまるで消しゴムで消すかのように1ヵ所でも影響を与えたら消滅させられる。そんな能力なんでしょう」


オレはザクロさんの説明に何か違和感を覚えたがそれを考えるより先にひどい徒労感におそわれた。そして今日何度目かの意識が落ちそうになるのに耐えていると懐かしいのか、違うのかよくわからない、ただ声だけは覚えている数日前に別れた幼女が空から降ってきた。そこで俺の意識は途切れた。

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