やっぱりこうなるのか…
俺、こと茨木泰は現在森の中をアーティファクト(魔法の道具?)の子供、クロエとヒカルと共に逃げ回っていた。
やっべぇ、爆発音めっちゃ近づいてきてるんだけど…!!すると聞き覚えのない男の声が聞こえてきた。
「天使のガキはドコだ!!すぐ見つけて血祭りだ!!そいつをつれ回ってるカナタ様のお気に入りもついでに血祭りだ!!」
……俺ついで扱い?つかなんであんなに必死な感じに探してるんだろ?と考えているとザクロさんが俺が逃げる前に
「天使の子はいるだけでここじゃ狙われる」みたいなことを言っていたのを思い出した。
じゃああれか?やつも天使に恨みか何かがあってこの子を狙っているのか。クソッ…!!まだ魔力の練習だって全然してないし、寝起き?みたいなものでまだこの世のことも全然思い出せない、どころか夢に見てた世界の方がいまだに現実な気がしてるのに…。
と考えている途中すぐ後ろから爆発音がまた聞こえてきた。
ビクッ!!子供たちが震えながら心配そうにこちらを見てきた。俺は
「大丈夫だよ、俺が二人ともしっかり守るからね。」
と手をギュッと握って思考をやめ、急いで走っていった。すると途中でまわりの景色が変わった。一瞬森を抜けたかと思ったが、目の前には大きな泉があり、それのせいで木々が辺りにあまり生えていないだけだった。
「やっべぇよ…こんな何もない場所だとすぐに見つかる。」
と焦ったときには遅かった。目の前の泉が爆発しまるで雨のようにザーッと降りしきった。「やっと見つけたぜ…」
何か見るからに悪魔っぽい翼と尻尾のはえた魔族がこちらを見て笑っていた。
ヤバいヤバいヤバいヤバい。何?あの爆発。少なくとも俺の今の知識にはあんなこと出来る生物は存在しない。実は今が夢、なんて楽な設定はないのか…と放心していると魔族が
「はやくコッチに来いよ?一瞬で殺してやるから」
と笑いながら言い、手を俺たちの後ろに掲げた瞬間背後一面が爆発し炎が発生した。
逃げ道をなくされた…!!
そうしているうちにも魔族はこちらににやけながら歩いてくる。足がすくんで動けない…。そんなとき服をギュッと握る二人の手に気がついた。
そうだよ…俺が二人を守るんだ…。そう決意した瞬間、俺の中で確かに何かがかわった音がした。魔力が自分の中に感じられるわけではない。ただ相手の魔法に目線を合わせて消えろ!!と念じたら消せることが理解出来た。これが俺の元々の記憶なのか、何か新能力に目覚めたのかは分からないが現状を切り抜けるには十分に思えた。
「逃げねぇのかよ?弱者らしく逃げて逃げて逃げろよ」
と魔族はまたこちらに炎を飛ばしてきた。俺は
「消えろ!!」
と叫んでいた。そうしたらやはり考えていた通り炎が消えた。魔族はそれが信じられなかったのか
「クソッ!!死ねよ!!逃げ惑えよ!!クソッ!!」
と炎を連発したり巨大な火の玉を飛ばしたりしてきた。しかし俺が消えろ!!と一言言うと全ての炎が消えた。しかし能力を使うたびに何故か自分に対して希薄感のようなものを感じるようになっていた。魔族は
「なら直接ガキを狙ってやる」
と二人に炎を向けた。俺は能力をまた発動したがその後変化は起こった。俺の身体に全身を刃物で刺されたような激痛がはしった。
「ガッ…」
呼吸も止まるほどの激痛がやってき、その場に倒れこんだ。魔族は
「はっ!!焦らせがって…このまま大人しくしてな。」
と俺たちに近づいてきた。二人とも俺を守るように前に立ちながら
「こないで!!こっちこないで!!」
と石を投げていた。
魔族はそんなもの気にせずに俺たちの前に立ち
「じゃあな、死ね」
と笑いながら魔法を発動した。俺は動かない身体を必死に動かそうとした。すると頭の中に声が響いた。 「子供たちを救いたいですか…?二人を差し出したら助けてくれるかもしれませんよ?」
俺はその声に激怒した。 「ふざけんなよ…会って少ししか経ってなくても、二人とも大事に決まってるだろ!!救いたいに決まってるだろ!!絶対見捨てねぇ、見捨てねぇからな!!」
するとその声は意外そうに
「なるほど、すでに個の考え方が過去のソレとは大きく異なっているということか…」
といい、
「ならお前の中にある魔力のリミッターを1つ外してやろう。それで現状は打破出来るだろう。またお前が…なときは俺が助けてやるよ……輩」
と声は消えていった。するとすぐに身体中に力がみなぎってきた。急がないと!と思ったがまわりはさっきと状況が変わっていなかった。どういうことだ?時がとまっていた?一瞬考えようとしたが今が危機的状況だと思いだし、考えるのは後回しにした。俺は立ち上がり
「おい!!魔族!!」
というと二人は嬉しそうに魔族は化け物を見たようにこちらに視線を向けた。俺は
「よくもやってくれたな、しかも子供二人を殺そうとした。それは許されないことだ。」
と俺が話してる途中で相手は炎を撃ってきた。俺は頭の中で炎は目で消せるが、武器が必要だ…アイツを倒せる武器が…と急に手が光だした。ふと気づくとさっきまでなかった、見た目は錆びていて、とてもモノがキレるとは思えない刀が握られていた。魔族は
「なんだよ、そのみすぼらしい武器は」
と高笑いしていた。俺は無意識に刀に魔力を流し込んだ。何故かそうすればいいと本能的にわかったからだ。刀が急に光るとか急に切れ味が増すなんてことは起こらなかった。ただ俺以外のありとあらゆる有機物が一切の活動を停止しているような状態になっていた。俺は魔族に近づいていき刀を振るった。相手が真っ二つに斬られ生物としての活動(生きること)が無理だと俺が認識した瞬間世界はもとに戻っていた。魔族は
「かかって……こぃゃ…」
といいながら恐らく本人にも何がなんだかわからない間に死んでいた。俺は自分が間に相手を殺してしまったことに吐き気を感じならがも二人を救えたことに満足していた。俺は
「クロエ、ヒカル、もう大丈夫だよ…君たちの、いや俺たちの敵はいなくなったよ」
と二人を抱き締めながらなだめるように、自分に言い聞かせるように言った。はぁこれからどうするか…?自身の能力もこの二人のことも。と途方に暮れていたとき上空から
「やっと見つけた〜」
とザクロさんが降りてきた。はぁ見つかっちまったか…今後どうなるんだろう…?俺は自分の今後に不安を感じずにはいられなかった。
更新遅れに遅れました。すみません。色々とテスト、テスト、追試等がありまして。また遅れるかもしれませんがこの作品をよろしくお願いします。




