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前世の記憶を取り戻した元クズ令嬢は毎日が楽しくてたまりません  作者: Karamimi


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第87話:どうなっているのだ?~ファラオ視点~

「仕方ないな。ファラオはこの4日、俺たちの分も頑張ってくれたのだもんな。それにソフィーナも元気がないようだったし。昨日の夜、食事をとりに来なかったんだ。使用人の話では、少し疲れただけだと言っていたけれど…」


「何だって?もしかしたら、僕が中々会いに行かないから、ショックで食事が喉を通らなくなってしまったのかもしれない。待っていてくれ、ソフィーナ。すぐに会いに行くからね」


 部屋を出ると、大急ぎで馬車に乗り込み、ソフィーナの元に急いだ。公爵家に着くなり、すぐに使用人に話しをしてソフィーナの元に通してもらおうとしたのだが…


「申し訳ございません、殿下。お嬢様は今、誰にも会いたくないとおっしゃれておりまして」


「誰にも会いたくはないとは、一体どういう意味だい?僕はソフィーナの恋人だよ。すぐにソフィーナの元に通してくれ」


「それは出来かねます。お嬢様の指示ですので」


「ソフィーナが僕に会いたくないという訳がないだろう?いい加減な事を言うと、承知しないよ」


 感情的になってしまい、使用人に詰め寄った。


「ファラオ殿下、ようこそいらっしゃいました。すぐにソフィーナを呼んで参りますね」


 やって来たのは、夫人だ。よかった、夫人が来てくれたからには、もう安心だ。


 そう思っていたのだが…


「申し訳ございません。ソフィーナは誰とも会いたくはないと申しておりまして。使用人の話では、昨日アラン殿下から手紙が届いたそうで。その手紙を見てから、元気がないと」


「アラン殿下からの手紙だって?夫人、ソフィーナに会わせてもらえませんか?もしかしたら、アラン殿下があることない事、吹き込んだのかもしれません」


「申し訳ございません。ソフィーナがどうしても会いたくないと申しておりまして。どうか今日のところは、お引き取り願えないでしょうか」


 夫人が深々と頭を下げている。夫人にそこまで言われてしまったら、もうこれ以上何も言えない。仕方がない、今日のところは帰るか。


 それにしても、アラン殿下は一体ソフィーナに何を吹き込んだのだろう。王宮に戻ると、すぐにアラン殿下に会いに行ったが、この日は会う事が出来なかった。


 翌日もソフィーナに会いに行ったが、この日も会う事が出来なかった。それどころか、アラン殿下がソフィーナを訪ねて来たとの事だ。


 一体2人は、何の話をしたのだ?さすがにこれ以上見逃すことはできない。


「今すぐアラン殿下に会いたいので、手配をお願いいたします」


 アラバシア王国の使用人に、アラン殿下に会いたい旨を伝えた。今日は会えるだろうか?あの男、僕に隠れてソフィーナと接触していただなんて。


 もしかしたら、今日も理由を付けて会う事を拒むかもしれない。そう思っていたのだが…


「ファラオ殿下、こんにちは。そんな怖い顔をしてどうされましたか?ああ…もしかし契約書に関して何かご不満でも?その件なら、明日改めて話し合いの場を設けてあるはずですが?」


「ソフィーナが急に、僕に会う事を拒む様になりました!アラン殿下からの手紙を受け取ってから、様子がおかしくなった様です。そして今日、あなたはソフィーナの元に行きましたよね?


 一体ソフィーナに、何をしたのですか?彼女はこの国の王太子でもある僕の恋人である以上に、この国で一番権力を持っているリレイスト公爵家の令嬢です。いくらあなたが他国の王太子だからと言って、ソフィーナに無礼な事をしたら、ただではすまないのですよ」


「どうして私が、ソフィーナ嬢に無礼を働かないといけないのですか?私はソフィーナ嬢が怪我をしたと聞いたから、お見舞いに伺っただけです。手紙にも、お見舞いに行きたい旨を伝えただけですよ。


 それなのに、私があたかもソフィーナ嬢に何かをしたと決めつけるのは、いかがなものかと。そもそも、あなたがソフィーナ嬢を怒らせるような事をなされたのではありませんか?女心は移り気が激しいと聞きますし、もしかしたら、あなたに興味が無くなったのかもしれませんね」


「ソフィーナに限って、そんな事があるわけがないだろう!君が何かをしたのではないのか?」


「そう思われるのは勝手ですが、それなら証拠を見せていただけますか?私がソフィーナ嬢に何かしたという証拠を」


「それは…」


「ケガの見舞いに行っただけで、そこまで言われるとは思いませんでしたよ。ですが私も王太子ですし、今回の事は水に流しましょう。それではまた、明日の商談で」


 笑顔で去っていくアラン殿下。見舞いに行っただけだと!そんな訳がない。あの男がきっと、何かをしたに違いない!一体何をしたんだ?

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