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前世の記憶を取り戻した元クズ令嬢は毎日が楽しくてたまりません  作者: Karamimi


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第73話:最強メンタルの双子です

 さすがのファラオ様も、苦笑いをしている。この人たち、一体何を考えているのかしら?そもそも、貿易の為に我が国に来たのではないの?


 恋人を探しにきたのなら、他所を当って欲しいわ。それにしても、他国の王太子と公爵令嬢の恋中を邪魔しようとしているのに、アラバシア王国の家臣たちは何も思わないの?


 涼しい顔をして私たちについてきているが。本来なら殿下たちに苦言を呈しても、おかしくはないはずなのに…


 そんな思いを抱きながら、再び客間にやって来た。すかさず2人しか座れないソファーに、ファラオ様と2人並んで座る。


「私がファラオ殿下のお隣がよかったのに。ソフィーナ様、代わって頂けませんか?」


 当たり前のように、笑顔で話しかけてくるアイリ殿下。この人、こんなに厄介な人だっただなんて…


「アイリ殿下、僕の隣はソフィーナ専用ですので。それよりも、貿易の話をしましょう。お2人は我が国との貿易の為にいらしたのですよね。まずは我が国の特産品から…」


「ファラオ殿下、その話は後でいいではありませんか。それよりもソフィーナ嬢、君の事を色々と教えてくれるかい?君は普段、どんな事をしているのだい?何が好きで何が苦手なのかも教えて欲しい。


 そうだ、魚は好きかい?アラバシア王国は海に囲まれている為、魚介類が豊富にとれるのだよ。アラバシア王国で暮すことになったら、美味しい魚をたくさんたべられるよ。そうそう、アラバシア王国はね、海で泳ぐことも可能なのだよ。王族所有のプライベートビーチもあるし、きっとソフィーナ嬢なら喜んでくれると思うな」


 アラン殿下が、何やら訳の分からない事を言っている。


「アラン殿下、私はアラバシア王国に伺う予定はありませんわ。それに私のお話しは今、どうでもいいかと。あなた様達の目的でもある、貿易の話を…」


「ですから、私たちは貿易など二の次で、運命の相手を探すために他国の渡り歩いているのですわ。そして今回、やっと運命の相手を見つけたのです。このチャンスを、逃す訳にはいきませんわ。まさか私とお兄様が、同じタイミングで運命の相手が見つかるだなんて」


 アイリ殿下が、うっとりとした顔をしているが…運命の相手とは、まさか私たちの事なのかしら?


「アイリ殿下、アラン殿下、申し訳ないのですが、恋人探しでしたら他所を当ってください。貿易の話をしないのでしたら、お引き取り願います」


 ファラオ様が、はっきりと2人にそう告げた。確かに恋人探しなら、他所を当って欲しい。貿易をしたいというから、彼らを受け入れたはずなのに…


「貿易の話なら致しますわ。もちろん、この国に良い条件で。確かソフリス王国は今、産業に力を入れているそうですね。機械を動かすためには、燃料が必要なはずです。我が国では原油が大量にとれますので、優先的に輸出させていただきますわ」


 にっこり笑ったアイリ殿下。隣でアラン殿下も頷いている。


「確かに我が国では、今原油の輸入に力を入れています。ですが、その対価にソフィーナと私をよこせというのでしたら、ご遠慮させていただきます。原油は他の国でも取れますし、燃料なら他のものでも代用可能ですから」


「その様な対価を求めたりはしませんよ。ただ、我が国も利益を出さないといけません。その為にも、しっかり交渉をしないといけませんからね。他にも我が国には、宝石も沢山取れるのですよ。それに我が国にしかいない動物もおります。


 そういったものたちの輸出も、検討したいと考えております。ソフリス王国からは、先ほどソフィーナ嬢が紹介して頂いた虹色に輝くお花はもちろん、上質な絹が取れるのですよね。そちらも輸入できたらと考えております。


 ソフリス王国は大国ですから、きっと他にももっと魅力的なものが沢山あるのでしょう。出来るだけたくさんのものを、輸入したいと考えております。その為にも、色々と見せていただければと考えております。


 ソフィーナ嬢、さっきアイリに説明していた様に、私にも説明してくれるかい?君の説明、とても分かりやすかったんだ。何よりも、とても楽しそうだったしね。君が笑顔で説明してくれるだけで、どれだけ高くても輸入したいと思えるのだよ。少なくとも、虹色の花は、輸入させてもらおうと思っているよ」


 どうやら一応貿易の事も、考えている様だ。我が国にとっても、アラバシア王国との貿易は国益も大きい。向こうがきちんと向き合ってくれるのなら、私たちも向き合わないと。

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