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前世の記憶を取り戻した元クズ令嬢は毎日が楽しくてたまりません  作者: Karamimi


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18/18

第18話:予想以上の反響だ~ソリティオ視点~

「それじゃあお兄様、おやすみなさい」


「ああ、おやすみ」


 夜会から帰って来た後、湯あみを済ませ、両親の元へと向かった。今日の事を報告するためだ。我が国では、大人と子供の世界がはっきり分かれており、王族の誕生日であろうと、まだ王位を正式に継承していないファラオの誕生日パーティに出られるのは、令嬢と令息のみなのだ。


「ソリティオ、今日はどうだったのだい?ソフィーナは嫌な思いをしなかったかい?」


「ええ、ソフィーナは随分と夜会を楽しんでいた様です。今まで酷い事をして来たと、貴族1人1人に謝罪も行っていました。皆ソフィーナの変わりように、かなり驚いていましたが」


「そう、本当にソフィーナは変わったものね。ただ、あの子、ずっとファラオ殿下の事を追いかけていたでしょう?その件は大丈夫だったの?もしソフィーナが人知れず傷ついていたかと思うと、私は心配で…」


「母上、その点は心配ありません。笑顔でファラオとソラ嬢を祝福しておりましたので。ただ…」


「ただ、どうしたのだい?」


「どうやらソフィーナは、貴族中の男たちを虜にしてしまった様です。いいや…男だけでなく、令嬢たちも…」


「確かにソフィーナは母さんに似て、ものすごく美人だからね。今まで人気がなかったことが、不思議なくらいだ」


「ソフィーナは美しい顔をしていますが、少し前まではかなり強烈な性格をしていましたので。ですが今のソフィーナは、あの頃とは180度性格が変わりました。いつも笑顔で、それでいて謙虚で。何をするのも楽しそうで。本当に見ていて飽きない、魅力的な子です。


 我が妹ながら、庇護欲そそる天才と言っても過言ではない。そんなソフィーナに、一瞬にして皆が虜になってしまったのです。特にアレック、セシル、それにファラオまでもが、どうやらソフィーナに興味を持っている様で…


 他の令息たちも、何とかソフィーナに近づこうとこちらをチラチラ見ていましたが、俺が傍にいたので、さすがに来られなかった様です。令嬢たちにも、色々とソフィーナの事を聞かれましたし…


 とはいえ、ファラオはソラ嬢と婚約を結ぶ予定なのですよね?」


「ああ…陛下からはそう聞いている。ただ…いいや、何でもない。まあ、私たちもソフィーナではとてもではないが、王妃は務まらないと考えていてね。出来れば他の令嬢をと思っていたのだよ。


 だが、そんな事をソフィーナに言うと、癇癪を起すから、どうしたものかと頭を抱えていてね。そんな中、ソフィーナが事故に遭っただろう。その隙に、他の貴族たちと王族で話を進めてらしい」


 どうやら父上も、かつてのソフィーナがどうしようもない女だったという事は、理解していた様で、何とかしたいとは思っていた様だ。


「そこまで話が進んでいるのなら、ファラオがこれ以上ソフィーナに近づいてくることはないでしょう。問題はアレックとセシルだな。あいつら、ソフィーナにすっかり恋してしまった様で…」


「あら、アレック様もセシル様もいいじゃない。彼らは公爵令息だし、身分的には問題ないわ。それにソリティオとも仲がいいし。あまり知らない家に嫁ぐよりも、2人のうちのどちらかに嫁がせた方が、私も安心だわ」


「母上、どうしてソフィーナを嫁がせる前提なのですか?ソフィーナはずっと独り身でも問題ありません!」


 そうだ、ソフィーナを無理に嫁がせる必要はないんだ。ずっと俺の傍にいたらいい。


「ソリティオ、あなたがソフィーナの事を大切に思ってくれている事は知っているわ。でも、あなたもいずれどこかの令嬢と結婚して、この家を継ぐのよ。あなたはいずれ、妻とその子供を守らないといけないの。


 それに我が国では、令嬢はよほどのことがない限り、どこかに嫁ぐのが一般的。ソフィーナだって、いずれ誰かの元に嫁ぐのよ。それなら、気心知れた人の元に嫁がせた方がいいでしょう?」


「確かにそうですが…」


 可愛いソフィーナを、男の元に嫁がせるだなんて!だが、母上の言う通り、いずれはソフィーナも、どこかに嫁ぐのだよな。頭では分かっているのだが…


「とにかく、ソフィーナももう13歳だし、そろそろ婚約者選びも始めないといけない年頃よ。もちろん、ソフィーナの意見も聞きながらにはなるけれどね。それにあなたの婚約者も、そろそろ探さないと!もう15歳なのですから」


 我が国の貴族は、18歳~20歳ごろに結婚するのが一般的だ。その為、皆それまでに婚約者を見つけるのだが…

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