発覚
【闇堕ち少女、怨霊と化す!】
憎悪の炎は死んでも消えない!
呪い系バッドエンドサイコホラー。
奈央は失意のまま東京に戻った。だが、そこで待っていたのはさらなる衝撃だった。
部屋に入り、丸い座卓に目をやった瞬間、心臓が凍りついた。
そこには、A4サイズの紙が一枚置かれていた。ピンクのマーカーで引かれた一文が目に飛び込んでくる。
〝いつか絶対、あの女も私と同じ目にあわせてやる!〟
「ぎゃっ!」
奈央は思わず短い悲鳴を上げて尻餅をついた。心臓が早鐘を打ち、動揺が収まらない。しばらくしゃがみ込んだまま両手で胸を押さえ続ける。ようやく動悸が収まると、意を決して座卓の上の紙を手に取った。
書かれた文章に目を通すと、風俗店に片岡が現れたときの激しい怒りが綴られていた。その後怒りは奈央に向けられ、怨嗟の言葉がえんえんと並ぶ。これも原口華菜子によって書かれたものに違いなかったが、実家に届いたのとは別のものだった。
これをここに置いていったのは、おそらく原口華菜子の親族か友人だろう。その人物は、この部屋に自由に出入りできる。そして、それが意味するものとは——。
……ゆるさない、ゆるさない、ゆるさない。
深夜に何度も聞こえてきた、恨めしい言葉が脳裏をよぎる。
「まさか!」
奈央は慌てて浴室に駆け込んだ。中に入ってあちこちに目を向けると、天井の丸いパネルに目が留まる。軽く指で押してみる。パネルは簡単に持ち上がった。覗いた隙間には、比較的大きな物も置けるスペースが広がっていた。
「ここに、スピーカーを置けば……」
奈央ははっとして息を呑み、リビングに駆け戻ってバッグからスマホを取り出した。すぐさま岩国啓一郎に電話をかける。
「おかけになった電話番号は、現在使われておりません——」
流れてきたアナウンスに、奈央は愕然とした。
その場に膝から崩れ落ちる。
「わたし、だまされてたんだ……」
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