海の底へ ①
【闇堕ち少女、怨霊と化す!】
憎悪の炎は死んでも消えない!
呪い系バッドエンドサイコホラー。
「あぁん!? なんだてめえら!?」
夜道で突然現れた連中に、数馬は声を荒げた。
相手は五、六人ほど。見た目からしてガラが悪い。その中の一人が、写真らしきものを持って数馬の顔と見比べている。男は黒の革ジャンをはおり、リーダー格らしい雰囲気を醸し出している。
「こいつだろ?」
「ああ、たぶんこいつだ」
うなずき合う男たちを見て、数馬は内心の震えを押し隠しながら虚勢を張った。
「だから、なんだってんだよ!」
リーダー格の革ジャンの男が不敵に笑う。
「お前、ヤクザの金をパクったらしいな」
「な、なんでそれを!?」
数馬はたじろぎ、全身から血の気が引いていくのを感じた。男たちに囲まれて逃げ場はない。すでに生きた心地がしなくなっていた。
革ジャンの男が呆れた顔をして続けた。
「居酒屋で武勇伝をベラベラ喋ってたんだってな。お前、バカなのか?」
「ちっ……」
数馬は悔しげに舌打ちをする。誰にも言うなと念押ししたのに、誰かが漏らしたのだ。自分の軽率さを今さらながら悔やんだ。
革ジャンの男が顔を近づけてきた。
「今から知ってること、全部話してもらうぜ。仲間の名前から何もかもな」
「くっ……」
「だがその前に、まずは金だ。まさか、全部使い切ったなんて言わねえよな?」
「ああ、くそ……!」
数馬は絶望の波に飲まれ、膝から力なく崩れ落ちた。
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