再び
【奈央に迫る怨霊の正体とは!?】
心霊現象に怯える奈央は、霊能者・岩国啓一郎に助けを求めるが——。
奈央はスマホの着信音で目を覚ました。
部屋の暗さから、まだ深夜だということがわかる。いやな予感が胸をよぎり、壁掛け時計に目を向けた。
「ああ!」
思わず短い声を上げてしまう。ちょうど午前二時。また始まったのだ!
鳴り続けるスマホを手に取ると、「非通知設定」の文字が不気味に浮かび上がっている。
慌ててスマホの電源を切り、次の現象を予期して身を固くした。
数秒後、壁掛け時計がカタカタと不規則に音を立て始めた。奈央は布団をきつく握りしめて恐怖に耐える。
続いて、カーテンが大きく揺れ、次に壁がドンドンドンドンと鳴り響く。背後の壁から伝わる振動に、心臓が凍りつく。
だが、本当の恐怖はこれからだ。
浴室から不気味な女の声が聞こえてきた。顔から血の気が一気に引いていく。
「ゆるさない、ゆるさない、ゆるさない……」
低く這うような、憎悪に満ちた声。あの女の声だ——。
奈央は両手で耳を強くふさぎ、声の限りに叫んだ。
「もうやめて! 全部あんたが悪いんでしょ!」
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