表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
呪詛返死  作者: HasumiChouji
第3章:半グレ系デリヘル業者
PR
13/44

(2)

 いわゆる「1人組長」の阿倍信夫は、そいつを見た途端、逃げ出そうとした。

 本職のヤクザである自分より、遥かにヤクザにしか見えない。

 新宿署の組対(マル暴)の刑事の有村だ。

「おい、おっちゃん、ちょっと最近景気いいそうだな」

「やめて下さいよ。刑事と付き合うなって本家(うえ)から言われてんですよ」

 デカい仕事が入ったのは確かだ。

 でも、しばらくの間だけ食事をいつもより豪華に出来る程度の臨時収入だ。

 いずれ、上部組織への上納金として消える。

「あんただって、俺みたいなのと付き合いが有ると……」

「実は、やり過ぎちまったようで、飛ばされそうでな。で、餞別に三〇万ほどもらえねえか」

「ふざけんじゃ……」

「おい、そこの若いの。どこに電話しようとしてる?」

「えっ?」

 三〇〜四〇代のチンピラが六〇過ぎの男に金をたかろうとしている。

 傍から見ると、そうにしか思えない。

 どうやら、警察に通報しようとしている若い男を有村が見付けたようだ。

 しかも、この界隈では「違法な客引きに気を付けましょう」的な音声が、いつも流れている。

「警察はこっちで、こいつがヤツザだ。あと写真撮ったら、しょっ()くぞ‼」

 そう言いながら、有村は警察手帳を出す。

「ちょっと待って下さい。今、ATMから……」

「ヤクザは銀行口座持てねえだろうがッ‼ 舐めてんのかッ⁉」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ