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母を想う冒険者アンディ・サブライ  作者: ウドン9191
12/14

待てぬ男カスム


 フウカを背に歩く男・・・・

茶髪短髪でがっしりした体つきで・・・・・


 色の薄いサングラスをしている・・・・・


 「君の母は此の先だ」

「彼女の狂う様をようやく見れそうだ」


 たんたんと喋るカスム・・・・

其の茶色の瞳は喜びにあふれている・・・・


 後ろにはフウカが続く・・・・


 彼らが居るのは旧き城・・・・・

其れは此の世の物ではなく・・・・・


 薄暗い地下に続く大階段を下りている・・・・

人がようやく通り過ぎる事が出来る階段・・・


 カスムの前に浮かんでいる光が周りを照らし・・・・


 「つまらないかね」

「しかし娘に子を産ませるのは初めての経験だよ」


 フウカの微かな反応に・・・・

「本当に楽しみだ」


 淡々と喋るカスム・・・・・

フウカは押し黙り・・・・


 「・・・・・・・」

「・・・・・・・」


 「娘よ」

「質問は無いかね?」

「・・・・・・・・」

「壊してしまう前にもう少し父と」


 フウカはピクリと・・・・・

「マザコンでファザコンと」

「実に素晴らしい」


 カスムは笑い・・・・

足を止めフウカを見る・・・・

「失敬」


 フウカは擬態を解いており・・・・・

無言だが顔は真っ赤である・・・


 カスムは歩き始め

互いに無言で階段を下りる・・・・


 しばらくすると・・・・


 扉が見える・・・・

飾り気のない木の頑丈な扉・・・・


 「さ」

「私はしばらく此処で待つ」


 扉を開け執事の様に・・・・

恭しくカスムはフウカに入る様に促す・・・・


 「此れも」

光の球がフウカの傍に・・・・


 「・・・・・・」

フウカは黙り部屋へ・・・・


 部屋は狭く・・・・

清浄で暖かい・・・・


 「誰」

「・・・・・・」


 黒髪の長髪の・・・・

フウカ似た長命種の女性は顔を上げ・・・・


 フウカを見て驚く・・・・


 「君の娘だそうだよ」

カスムがリボルバーを右手で構え・・・・・


 「やめてーーー」

フウは叫ぶ!


 「もう待てなくてね」

カスムは発砲・・・・・・


 「くくくく」

「あはははははは」

「素晴らしい」


 カスムは左手で顔を覆い大笑いし・・・・


 「ブリュレノワール!」

「此処では狭い来い」


 アンディに向かい叫び・・・

風の様に階段を駆け上がる・・・・・


 アンディはフウカの服に擬態し銃弾を防ぎ・・・・

「行ってください」

フウカは叫び!


「そうしてくれる」

「一糸纏わぬなんちゃらだから」


 フウはお願いしてくる・・・・

「分かった!」


 燃える黒い獣は階段を駆け上がる・・・・



お読み頂き有難う御座います。

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