第76話 傭兵ホイホイ作戦 始動 続き 2019.10
ニューヨークの研究所
会議室にはパーティメンバー全員が揃い、コモンが提案した「傭兵ホイホイ作戦」の詳細を検討していた。部屋は資料と地図で埋め尽くされ、彼の提案が真剣に議論される空気が漂っていた。
コモン「まとめると、戦争を止めるためにできることは何かと考えた結果、傭兵たちをダンジョンに誘導するというアイデアに行き着いたんだ。」
マモルは興味深げにいう。
「ダンジョンってだけでワクワクするけどさ、本当にそんなことで戦争が終わるのか?ただの夢物語じゃないかな?」
コモンは即座に反論する。
「いや、これは現実的だ。傭兵たちは報酬で動く。彼らを金で引き寄せ、新しい環境と仕事を提供すれば、戦場に戻る理由がなくなる。しかもダンジョンなら、現実の国際問題から完全に切り離された空間を提供できる。」
リリィは眉をひそめながら冷静にいう。
「でも、傭兵たちは金のために動くだけじゃないわ。彼らが背負っている事情や過去の重みを無視したら、計画はすぐに崩れるわよ」
ジャックは資料を眺めながらいう。
「リリィの言う通りだ。この計画を成功させるには、彼らが『ここにいたい』と思える環境を作る必要がある。それがなければ、ただの一時しのぎだ。」
ガルド(地図を指差して)
「ダンジョンに町を作るのはいい案だが、どこに作る?ダンジョンだって全部が平和なわけじゃない。魔物や資源の問題もある」
コモンは、少し声を張り上げていう。
「だからこそ、俺たちが全力でサポートするんだ!安全な場所を確保し、傭兵たちが新たな人生を始められる環境を整える。資金は潤沢にある。俺たちがやらなきゃ誰がやる?」
リリィは、深くため息をつきながらいう。
「コモン、あなたの情熱は分かったわ。でも、その情熱だけでは足りない。計画を細かく詰めていく必要がある。まずは、ダンジョンに安全な拠点を築くところから始めましょう」
◆ダンジョンでの奮闘
ロシアに転移したリリィ達一行は、認識阻害と結界に守られて、洞窟の中に入っていく。そこは、うっそうとした森だった。魔物の森である。
コモン
「うまく、ダンジョンコアが魔物の森を生成しているな。弱い魔物が多い。人間を殺せるレベルの魔物はいないようだ。むこうに町が生成されているな。」
リリィ達一行は、小さな町にたどり着いた。
「小さな町ね。中央に冒険者ギルドを建設しましょう。」
ガルドは地面を掘りながらいう。
「ここは岩だらけだが、地下には良質な鉱石が埋まっている。これを使えば建物を作るのに十分な材料になる。」
ジャックは魔法陣を描きながらいう。
「町の人間はAIゴーレムで生成しょう。冒険者ギルドに行くようにAIゴーレムの配置をしよう」
リリィは指示を出しながら周囲を見渡す。
「この場所を中心に町を作りましょう。町の骨組みを一気に完成させるわ。」




