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第118話 フィリピン タイフーン対策  その1 2020.10

【ニューヨーク拠点】


マーガレット「リーダー、また未来の自分からメッセージが来たニャ。今度は1週間先からニャ。」


リリィ「了解。マーガレット。みんな集まって、会議するわよ。」


朝食後、くつろいでいたメンバーが集まってきた。


マーガレット「2020年10月25日~26日、タイフーンがフィリピン、ルソン島南部とビサヤ地域を通過し、27人が死亡、40人が負傷、4人が行方不明となったニャ。9100棟の家屋が全壊したニャ、甚大な被害があったニャ。」


ジャック「フィリピンって、毎年、タイフーンの被害が多いな。」


リリィ「私たちの作ったハリケーン対策で、抑えられるか、試されるわね。」


ガルド「クジラゴーレムと対策拠点だけで対応できるかが試されるな。」


リリィ「じゃあ、いつものように国連に行きましょう。」


【ニューヨーク - 国連本部】


アンサ「リリィさん、また大変なことが起きるのだね?」


リリィ「2020年10月25日~26日、タイフーンがフィリピン、ルソン島南部とビサヤ地域を通過し、数十人の犠牲者が出るという予知が出ました。」


アンサ「フィリピンは、毎年、タイフーンの災害が発生している。もう、世界は驚かないのが悲しいね。」


リリィ「私たちは、前回のハリケーン対策と同様に抑えることを考えています。」


アンサ「すばらしいね、成功すれば、ますます、暴風対策に確実性が増すね。」


リリィ「それで、このプロジェクトを国連の公式事業として立ち上げていただきたいのです。資金はすべて私たちが負担します。」


アンサ「わかった。国連のスタッフと相談し、ハリケーンの影響を受ける国々に呼びかけよう。」


【フィリピン・大統領官邸】


リリィ達一行は、フィリピンのマニラにあるコンビニボーソンの駐車場に転移した。店長に用意してもらった車で移動し、大統領官邸に降り立った。待っていたのはモンテス大統領とその補佐官たちだった。


大統領「リリィさん、アンサ事務総長から連絡をいただきました。ご足労いただきありがとうございます。我々の国にどのようなご用件でしょう?」


リリィ「大統領、はじめまして。私たちは タイフーン対策のためのプロジェクトを進めています。毎年発生するタイフーンに備え、フィリピンを含む複数の国で協力体制を構築したいのです。」


大統領「たしかに、毎年のタイフーンの被害は深刻です。しかし、タイフーンを防ぐことなど、本当に可能なのですか?」


ジャック「可能です。方法は 深海の冷たい海水を泡で浮上させることで、海面温度を下げるというものです。」


コモン「すでにサイクロンとハリケーンの発生を抑えることも成功しています。」


大統領「もし、それが可能なら、素晴らしいことだ。しかし、我々の国は何をすればいいのでしょうか?」


リリィ「まず、港の協力をお願いしたいです。高速艇を 運用する拠点が必要になります。」


大統領「港の協力ですか。それならスービック港が適任かもしれません。マニラの北約120kmに位置します。かつて米軍基地だったエリアにある国際貿易港です。」


ジャック「なるほど、一番近くのマニラ港では船舶が多すぎて、急ぎの航行が難しいかもしれないな。」


コモン「高速艇の運用には、燃料、整備施設、人員の確保が必要になります。地元の協力を得ることも重要ですね。」


大統領「なるほど。そうですね、政府として、このプロジェクトを国家プロジェクトとして支援しましょう。高速艇の整備には軍のベテランを手配しましょう。」


リリィ「ありがとうございます! 私たちも全力で対策します。」


大統領「では、まずスービック港を視察し、具体的にどのように運用するのか計画を立てましょう。」


リリィ「了解しました。大統領、ありがとうございます。」


こうして、リリィたちは大統領の協力を得て、スービック港へ向かうことになった。


【スービック港】


リリィたちは、大統領の手配した車でスービック港に向かった。港に到着すると、地元の漁業関係者や政府の港湾管理者がすでに待っていた。


港湾管理局長「リリィさん、ようこそ! ここがスービック港です。ここをタイフーン対策の拠点にされるとのことですが、具体的にどのような準備が必要ですか?」


リリィ「まず、高速艇30隻程の発着所を確保したいのです。タイフーン発生の兆候があれば、すぐにイルカ型ゴーレムを海に送り出せるようにする必要があります。」


ジャック「加えて、燃料の備蓄、整備工場の確保、緊急時の補給ルートの整備が重要になります。」


ガルド「この港から深海までの距離はどのくらいだ?」


港湾管理局長「港の近くは比較的浅いですが、沖合20キロほど進めば水深2000mの深海域に到達します。」


コモン「それならば、高速艇で十分カバーできます。」


リリィ「では、港の一部を借りて、タイフーン対策基地として運用させていただきたいのですが?」


港湾管理局長「わかりました。我々もタイフーンの脅威を減らせるなら、大いに協力します。」


こうして、リリィたちはフィリピン政府と協力し、タイフーン対策の準備を本格化させていくのだった。

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