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第112話 闇将軍の総攻撃熱海防衛戦 その1 2020.10

闇将軍の指令

黒い霧が漂う暗黒の城。その中心にそびえ立つ巨大な王座に、闇将軍は不気味な笑みを浮かべながら座っていた。彼の前には、忠実な闇一族の幹部たちが跪いていた。


「標的は、熱海の拠点 だ。」


低く響く声が、周囲の空気を震わせる。


「毒ガスと爆弾を積んだドローンを送り込め。敵の戦力を確認するのだ。」


闇一族の幹部たちは、即座に命令を受け、熱海拠点の壊滅を目指して動き出した。


熱海拠点 - 迎撃準備

「敵ドローンの反応があるぞ。数が尋常じゃない……前回の倍はいる。」


ジャックがスマホを確認しながら、警戒の声を上げた。


「今回の攻撃は随分と大がかりね。結界を二重に張るわ。みんな、迎撃の準備を。」


リリィが指示を飛ばすと、仲間たちがそれぞれ持ち場に散っていく。


「了解だ。ただし、長期戦に備えて回復用のポーションを忘れるな。」


ガルドがポーションの瓶を仲間たちに配りながら言った。


その時、ジャックのスマホが警報音を鳴らした。


「某国の弾道ミサイルが5発、こちらに向かっているらしいぞ。官房長官から緊急連絡だ。」


「なんだと……?」


一瞬、場の空気が凍る。しかし、考えている暇はなかった。


「ドローンのルートが判明したぞ!この地点で迎撃しよう!」


コモンが戦略マップを広げ、迎撃ポイントを指示する。


熱海の夜空に、無数のドローンが飛来し、その全てが爆弾と毒ガスを搭載していた。


「防御結界、展開!」


リリィの掛け声と同時に、透明な結界が空中に張られた。


「大物は虚無空間に送り込む!」


ガルドが転送魔法を発動し、いくつかのドローンが虚無空間へと吸い込まれていった。


「ドローンゴーレム、発進!」


ジャックの命令で、拠点内から無数のドローンゴーレムが飛び出し、敵ドローンと激突する。


しかし、闇一族も黙ってはいなかった。新たな戦術を展開し、影獣 が町の人々を襲い、暴動を引き起こした。


「なんてこと……!」


リリィが歯を食いしばる。


「転送魔法の準備はできてる! 人型ゴーレムで影獣を虚無空間に送るぞ!」


ガルドが次々と影獣を転移させるが、それだけでは防ぎきれない。


「でも、それだけじゃ完全に防げない……!」


マーガレットが焦りの声を漏らした。


闇獣の襲来

突如として、500匹もの闇獣 が街に放たれた。


「今度は数が桁違い……!」


リリィが絶句する。


「虚無空間に送り込むには時間が足りない!」


ガルドが転送魔法を準備するが、敵の数が多すぎる。


「町中に、AIゴーレム を大量に召喚した! 攻防は均衡している……が、消耗戦だ。」


ジャックが次々とゴーレムを召喚し、闇獣の猛攻を食い止める。


「狭い場所へ誘導すれば勝機がある!」


コモンが戦略的に敵を追い込む方法を提案する。


「ならば、結界を使って街路を一部封鎖し、迷路にする!」


リリィが結界を張ると、闇獣たちは狭い通路へと追い詰められ、AIゴーレムの猛攻を受ける。


「あと少し……!」


しかし、その戦況を見守っていた闇将軍は、不敵に笑った。


「まだ終わらぬか……ならば、次の手を打つとしよう。」


弾道ミサイルの脅威

某国から発射された5発の弾道ミサイル が熱海へと向かっていた。


「こんな大きなミサイル、防げるの!?」


リリィが焦る。


「転送魔法の範囲を超えている。この速度では無理だ!」


ガルドが魔法陣を展開しようとするが、間に合わない。


「でも、魔法陣で迎撃するしか方法はない!」


ジャックが計算をしながら言う。


「1発でも直撃すれば、壊滅的な被害になる!」


コモンが声を荒げる。


リリィは素早く作戦を考えた。


「作戦はこうよ。ガルドの転移魔法 で ドローンゴーレム をミサイルの前に転移させて、転移魔法陣を広く、何層も展開するわ。宇宙空間に転移させて迷走させるのよ!」


「なるほど、やってみる!」


ガルドが月拠点の1km上空にミサイルを転送し、宇宙空間で迷走させた。


「迎撃成功! うまくいったぞ!」


ガルドが歓喜の声を上げる。


「ならば、今度はこちらの反撃だ。」


ジャックが情報を分析し、敵の指令本部の位置を特定した。


「ここだ。ここに闇獣が集まっている。AIゴーレム部隊、総攻撃開始!」


「僕もやるぜ!」


マモルがVRゴーグルを装着し、遠隔操作でAIゴーレムを操る。


AIゴーレムが敵陣に潜入し、撹乱を開始する。


闇ジャイアントワームの襲来

突如として異常振動 が発生した。


「地震か? なんだ!」


地面が裂け、直径10mの闇ジャイアントワーム が飛び出してきた。


「魔獣じゃないか。やばいな……!」


リリィは冷静に命令を下す。


「ガルド、転送魔法の準備を! ジャック、ゴーレムで拠点を支えて!」


ガルドが転移を試みるが、ワームが潜り込んで的を絞れない。


「クソッ! このままじゃ転移ができねえ!」


「ならば、直接叩くしかない!」


リリィが結界を展開し、続けて叫んだ。


「ガルド、さっき送ったミサイルをあいつのところにぶつけなさい! 一発でいいわ!」


「なるほど、やってみる!」


ガルドがミサイルを転送し、ゴーレムが闇ジャイアントワームに突き刺した。


ドガアアアアン!!


巨大な爆発が起こり、闇ジャイアントワームは粉々に吹き飛んだ。


リリィが結界を展開し、爆風を防ぐ。


「終わった……?」


「いや、まだだ。」ジャックが呟く。「奴らがあきらめるまで、気を抜くな。」


リリィは頷いた。


「次の攻撃が来る……!」


そして、再び闇の軍勢が襲いかかってきた。


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