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23 信じてください・・・(T_T)
連れられて行った先は、小さな監視小屋のような所でした。
おそらく、銀狼騎士学校に入ろうとする不審者を取り締まっているのでしょう。
「それで、お前は何で銀狼騎士学校に入ろうとしていた?」
「入学生だからです。」
「はぁっ!?入学生ぃ?!」
思いっきり不審そうな顔をされました。そんなに力がないように見えますか……。武術を極める家に生まれた者としては、少しショックです。
「一応、聞いておくが……。名前は?」
「クリスです。孤児です。」
「孤児、か。」
男の人は、帳簿をめくりはじめました。私の名前が載っているか、確認しているのでしょう。