人なんて、傍観してるに限る
人間なんて関わるものじゃない。居候がまだ家にいる。もう3年半これって内縁関係だよな?確か法律上は、そろそろ追い出すか?でもそうすると悲しむんだろうな?近所には姪扱いしているが、さてさて、どうしたものか?と考えていた。俺の携帯が鳴る。「はいはい?オッサンですが?」古川円香俺の娘からだった「お父さん!今どこにいるの、アパートに行ったら、引き払ったって大家さんが!」俺は「おいおい円香、あのな今、都会から離れて俺の人生無駄にしてきた時間を取り戻そうとだな。」円香は「兎に角居場所教えてよ!」俺は「円香?何かあったのか?」円香は「もう嫌だあの男!兎に角、居場所教えて!」と言われ住所を教えた。どうもあの子のヒステリックな所は別れた嫁譲りの様だ。わけがわからないが娘が来るとなれば買い出しに行かないとな?と思い原付を走らせる田舎の畦道を走らせ市内に入る一本道そこにスーパーが有る店長が「古川さん!お野菜大人気なんですよ。」とウキウキしている俺は「恐縮です。皆さんに喜んでもらえて幸いです」と営業時代の口調に戻っていた。店長は、「また明日も採れたてのお野菜お願いしますね。」と言われ、「こちらこそ、お願いします。」と答えた一礼してお互い、別れた。買い物を済ませ家に帰ると藤宮が待っていた。俺はこの居候の事を失念していた。俺は「藤宮、今日なんか分からないが俺の長女が急にくることになった。なので部屋にいてくれないか?」藤宮は「まぁーそうなんですね?それで買い出しに行かれてたんですね。腕がなります。」俺は「あの俺の話聞いてる?」藤宮は「娘さんにご挨拶しなければですね」と全く話を聞いてくれない、俺は諦めて修羅場になるのを覚悟した。そして夜に車の音がして家の前に停まった。チャイムが鳴ると藤宮が出てしまった。「はいはい、今開けますね。」俺は「藤宮君私が出るからここ私の家!」と、ドアを開けた。腕を組んで仁王立ちしている円香がいた。「お父さんその人誰?」俺は、「昔の会社の後輩で藤宮さんです。」円香は、「いつから居るの?」藤宮は「かれこれ、3年ですかね?」円香は「藤宮さんだっけ?法律じゃ二年以上同棲していると内縁関係になるのは知っているのよね?」俺は「違うんだよ会社でやな事があってな」円香は「それで会社が倒産したのは、ニュースで知ってる!そうじゃないでしょ?歳を考えろと言ってるの!」俺は、「取り敢えず中に入れ、なっ!」円香は「只今」俺は「おかえり円香。」と言って居間に通した。円香は、「いい家ねいくらで買ったの?」俺は「建物と土地合わせて五百万円リフォーム代が300万円の計800万だよ」円香は、「今日からまた、お世話になるから宜しく。」と言って、おれは、「待て待て円香どういうことかまずは説明をだな。」円香は「簡単に説明するとうちの元旦那が浮気してたので離婚して来ました。出戻りしてすみません。子供は下ろしました。あのクズの子供なんか産みたくなかったので。」俺は「しかしだな?」円香は「そんなことよりお父さん!藤宮さんとの事はどうするのよ?」俺は「どうもしないよ。」円香は、「藤宮さんは、どうしたいんです?」藤宮は「もし許されるなら一生を捧げたく思います。お嬢様のお許しを頂けたらと思っております。」と言った俺は「再婚なんかしないからな?俺は独りでここに居たいんだ!」藤宮は「いつもこんな感じでして。」円香は「それは、私達の母親のせいなんですよ藤宮さん、あなたのご事情も、ニュースで知っております。お父さんは優しいから、でも、そんな人だからこそ、私達親子は、心配なのですよ。この件は家族会議の議題にかけさせてもらいます。」と言って、円香は、「兄貴今から言う住所に総員集合!大至急で」と言って、電話を切った。俺はこうなるから早く巣立って欲しかったんだがな。としみじみ思うのであった。俺は「円香、まさかだけど他の四人も呼んだのか?」円香は「当たり前でしょ!お父さんがしっかりしないのがいけないの!わかる?これは古林家の問題なの若い女性がこうも甲斐甲斐しく尽くしてくれてるのよ?」俺は「怒るにしても反対なのか?賛成なのか?どっちなんだ?まずはそこだろう?」円香は「お父さんのお人好しが招いた事なのわかるわよね?」俺は「わからんです。はい!」円香は、「はぁ、これだから男てやつは困るのよ。良いですか藤宮さん男には大まかに分けてふたつのタイプが存在します。がっつくタイプとこの人みたいな朴念仁タイプです。」俺は「この人って、円香?それは言い過ぎじゃないかな?俺はただ吹っ切れるまでの間泊まって行けばとは言ったがまさかこうなるとはだな。」と言いかけた時、円香は「あ〜!それが行けないんだって申しあげてるのですが?それなら期限を決めて置けば良かったのでは?それがないから、居心地の良いこの家に三年も居るのでは?」俺は「ごもっともなご意見ありがとうございます。」俺はこの手のタイプには弱いのだ。円香の説教は続くビールを浴びるように飲みながら、円香は「分かりますか、藤宮さん、お父さんのいい所は困ってる人を見たり理不尽に立ち向かう勇気が有るんです。なのでうちの元旦那の馬鹿野郎とは月とスッポンなのですよ。お父さんは、良くも悪くも頼ってしまいたくなるような、人なんですよじゃ無きゃあたしだって実家になんか恥ずかしくて帰って来てません。」藤宮は「そうですよ頼られたり頼まれたりすると断れない人なんでふにゃ?そこがまたいいのれふにゃ!」何で語尾ににゃ?藤宮が円香に負けてる?円香は「藤宮さんお父さんのいい所十個言えますか?」藤宮は「まる、やさしいところ、お人やしなたころ、なるべく適度な距離で、人と接するところ。気配りが出来るところ。ニーズにあった。会話ができるところ。失敗しても怒らず諭す様に教えてくれるところ。後は、家族思いなところ。あれ今何個言いましたっけ?」円香は「分からないですが、たくさん言えましたね仕事の時のお父さんの話も混ざってましたがこの人の行動理念は自分より人を大切にするがお父さんなのですよ。小さい頃からいつも言われてました金は、生活できるだけ稼げばいいが、人脈は必ず必要になるだから人を大切に出来れば必ず自分に益として帰って来るもんだがある意味、家訓の様でした。」と言いながら二人は、潰れてしまったのであった。




