ボス退治
巣の中に入り光一達は大量に押し寄せてくるゴブリンの大群達を『爆』で一掃し道を切り開く。
『爆』で倒し切れなかったゴブリン達はノアが一匹残らず切り伏せる。
このように少しずつ巣を進んでいた。
アル「何もしなくて暇だ」
アルは不機嫌になり倒されたゴブリンを蹴り飛ばす。
光一「おい!蹴飛ばすな!」
アル「暇にする方が悪い」
そんな会話をしていると前方に何か見えてくる。
光一「分かれ道...?」
道は大きく2つに別れていて何方も同じ様な道になっていた。
全員が分かれ道の前に立ち止まりどうしようか考えていると、
アル「我は右に行く!ノア着いてこい!」
ノア「...え」
アルがノアの腕を引っ張り半強制的に連れて行く。
レイン「じゃあ僕達は左だね」
ナリ「気を付けて向かいましょう」
先程と同じ様に光一が『爆』でゴブリン達を吹き飛ばしながら進む。
時々、奥の方からデカイ衝撃音が聞こえ全体が少し揺れる。
その音の正体は、アルが暴れ回りそれの衝撃音が巣全体に響いていたのだ。
光一は巣が崩れないか心配だった。
そして再度巣が揺れる。
光一「少しは加減しろよ...」
そう光一が言った時、ナリオスの足が止まる
光一「ナリオスどうした?」
ナリ「揺れがかなり近いです、今のはアルさんじゃない...」
レイン「どう言うこと?」
ナリ「ボスの可能性があります、急ぎましょう」
3人は巣の奥へと向かう。
巣の奥に進む程、魔素が濃くなり異様な空気が体を通り抜ける。
レイン「あれって...」
レインの視線の先には別の空間が映る。
そして、その部屋から恐ろしい程の威圧感が漏れ出していた。
ナリ「ボスですね...」
光一「よっし、行くか」
軽く呼吸を整えながら光一はそう言った。
光一「レインは危ないからここで待ってて」
レイン「え、分かりました...」
レインは肩を落とし、残念そうな顔をする。
光一とナリオスがボスの居る部屋に向かいついにボスとのご対面。
ボスの咆哮が部屋中に響き渡る。
ナリ「ゴブリンキングですか...」
光一「強いの?」
ナリ「かなり...」
光一「じゃあ ナリオスはこいつの動きを止めて、それを俺がぶっ叩く」
ナリ「分かりました」
光一とナリオスは走りながら二手に分かれ、
光一が『爆』で高く舞い上がる。
その間にナリオスがゴブリンキングの足に糸を巻き付け縛り上げる。
強い力にバランスを崩したゴブリンキングは、膝をつき、大きな隙ができる。
ナリ「光一さん!」
空中で控えていた光一は、神器の形を巨大なハンマーに変え、そして光一の後ろに設置していた『爆』を起動させ推進力を使い、ゴブリンキングの後頭部に一撃を叩き込む。
その強い一撃をくらいゴブリンキングは白目を向いて倒れてしまった。
ナリ「ナイス一撃です、光一さん」
光一「ナリオスもナイスサポートだったよ」
そんなことを話をしていると先程倒れたゴブリンキングが突如起き上がり咆哮をあげる。
光一「えぇ!倒せてないの!?」
ナリ「確かに倒したはずなのに...」
ゴブリンキングは自身の胸元に魔力を溜め、圧縮された魔力は淡い紫色に発光する。
次の瞬間、溜め込んだ魔力を使い凄まじい衝撃波が放たれる。
光一「うわっ!」
ナリ「ッ...!」
残り〘9 / 10〙
ナリオスと光一はその凄まじい威力の衝撃波で壁に叩き込まれてしまった。
光一「結界が...!」
衝撃波の威力に結界が耐えきれず、使用回数が減る。
初めて結界が減った光一は驚きと焦りで体制を立て直すまで少し時間が掛かってしまった。
急いで顔を上げると光一の視覚がゴブリンキングの拳で埋まる。
光一「――嘘」
ゴブリンキングの拳が当たる。
その瞬間だった、
ゴブリンキングの拳が"凍る"。
光一「うぇ?」
そして、「パキッ パキッ」 と音を立てゴブリンキングが崩れる。
グラキウス「――全員、生きてるか?」
光一「グラキウス!」
二人はグラキウスの元へ向かう。
グラキウスは光一の体を人通り見ると、
グラキウス「はぁ、もう少し気をつけろよ...」
そういうとグラキウスの瞳の色が黄色へ変わる。
レイン「おっ、戻った」
まだ見ていない場所もあったので、
少し見てから光一達は戻る事にした。
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アル「クソクソクソ!ボスどころかゴブリンすら居ないぞ!」
ノア「うるさい...」
アル達が進んだ方は何故か奥に進む程ゴブリンの数が減っていき、最終的にはほとんどゴブリンが出なくなってしまった。
そして結局、
ノア「行き止まり」
アル「はぁ!ふざけんなよ、クソが!」
アルがブチ切れ地団駄を踏む。
それを横目にノアは周りを少し周りを見渡す。
アル「マジ二度と来ないわこんな所! 帰るぞノア」
ノア「...」
アル「その壁がどうかしたか?」
ノア「何でもない」
ノアは少し心残りがあったが、そのまま戻ることにした。
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アル達と合流し、外の方へ戻っていた時奥の方から、すごい速さで何かが近づいて来る。
ヴェルト「アルさ〜ん 無事でしたk..」
アル「うるせぇ!」
機嫌の悪いアルに突っ込んだヴェルトは容赦のない右ストレートを顔面に喰らい壁にめり込む。
光一「い、生きてる?」
ヴェルト「えぇ、何とか」
顔面にとんでもない一撃を喰らったのに生きているヴェルトを見て、光一は少し引いた。
ヴェルト「とりあえず皆さん来て下さい、何個か話しておきたい事があります」
珍しくヴェルトが真面目にそう言う。
その真面目な雰囲気で光一は状況をある程度察しヴェルトについて行く。
レインの人格が出ているとき、
グラキウスは、「視覚・聴覚・嗅覚」等で状況を把握する事が出来るが、グラキウスはよく昼寝をするので、
寝起きで不機嫌だったり、今起きている状況を正しく判断出来ていないときがある。
なお、レインが危なくなったら絶対に助ける。




