鍛冶師のドルガ2
「で、そろそろ本題を聞こうか。手土産に手をつけちまったし、借りもある。
よほどの無理難題でなけりゃ何だって聞いてやるさ」
ドルガさんはそう言うと、上機嫌に笑う。
これなら頼みごとを言いやすい。
「はい、相談というのは、腕の良い鍛冶職人を紹介して欲しいのです」
「……ん…それは俺の腕じゃ不足してるって事かい?」
誤解させてしまったようで、一転して不機嫌になってしまう。
少し長くなるが、1から説明した方が良さそうだ。
自分の領地が人手不足な事。
特に技術者や商人なんかを求めている事を話した。
「………なるほど」
話を最期まで聞いてくれたので、誤解は解けたようだ。
流石に王都で店を構えるような職人に声をかけても無駄だ。
なので、腕の良い人物を紹介してもらえたらなと思い、足を運んだのだ。
「なあ、聞かせてくれないか? お前さんは領主としてどんな街を作りたいんだ?」
「あわわわ、お、親方不味いですよっ! 領地を持つようなお貴族様にそんな言葉遣いじゃッ!?」
「お前は黙ってろ。ワシは今、1対1で真剣な話をしてるんだ」
領主になる事が決まった時から、やりたい事は決まっている。
「差別や偏見の無い街にすると決めています」
「……ほぅ…〝したい〟なんて願望じゃなくて決意か……悪くない」
「正直に言えば、まだまだ遠い道ですけどね」
「………ふぅ…なら、お前さんの理想をワシが手伝ってやる」
「え!? ……それって…?」
「ああ、ワシがお前さんの領地で腕を振るってやると言ってるんだ」
「ですが、先ほど話した通り、僕の領地は王都ほど充実していません。ドルガさん程の方を呼ぶのは」
「なんだ、ワシでは不満か?」
「いえ、本心を言えば嬉しいのですが、申し訳なさが」
「なら、ワシを後悔させないような街にしろ。その為ならワシも全力で力を振るおう」
「分かりました。よろしくお願いします」
店の事や従業員への説明だってある。
詳細な決め事は後日となったが、ドルガさんがウチで店を構えてくれるなら心強い。
次はフライアさんの店へと向かうのだった。
ブクマと評価を知り
逃げ回って、それでも続きを書いて
作家は一人前になる…
休んだって良いんだ
乗り越えろ!




