エリスの絵日記
主君の無茶ぶりに、半ギレしながら応えていくエリスは、親衛隊の若き女隊長だった。見た目はお嬢様でも貴族が嫌いで口は悪く、主君にもタメ口を利いて報告書はへったくそな絵日記。特殊な才能を持つ犯罪者だけで結成された諜報部隊を、最前線できっちり仕事をこなす姿で率いていく。
悪巧みをするのがシュミなのかというような、腹黒紳士達がはびこる時代では仕事に事欠かない。襲撃された輸送隊の調査から始まった陰謀劇は、王子の謀反、そして帝国を二分する内乱へと続いていく。
陰謀家達はそれぞれの思いを胸に秘め、計略を張り巡らせる。陰謀が陰謀を呼び、陰謀を一つ辿れば別な陰謀に行き着く。途切れることのない悪巧みに翻弄され、エリスは「早く死ねばいいのに」と唱えながらも職務をこなした。
※
ご都合主義にならないように、登場人物にはそれぞれの立場を持たせてあります。生きた人間として、目的や信念、作戦計画に従って行動します。主人公を持ち上げるために、突然湧いて出てきて消えていく、そういうキャラクター達ではありません。
主人公はエリスですが、エリスを中心に世界が回っているのではない。むしろ、途切れることなく続く陰謀によってかき回される世界の中で、自分の立ち位置を守るためにもがく物語です。
重めの話かも知れません。素人の、そんな凝った話を読みたくないという向きもあると思います。でも、たまにはこういうのもいいじゃないですか? だめ?
この系統の小説としては、だいぶ明るめなはずです。シリアスを演出するために、虐殺や略奪など、凄惨な出来事でダークさを醸し出すのはテクニックの一つです。が、そういうのはありません。それなりに死人は出ますが、殺さなくていい人間まで殺したがる猟奇殺人者は出てきません。
私にとっては、これも王道ファンタジー。三つ昔くらい前に読んだファンタジー小説の雰囲気を、踏襲したつもりの作品です。
悪巧みをするのがシュミなのかというような、腹黒紳士達がはびこる時代では仕事に事欠かない。襲撃された輸送隊の調査から始まった陰謀劇は、王子の謀反、そして帝国を二分する内乱へと続いていく。
陰謀家達はそれぞれの思いを胸に秘め、計略を張り巡らせる。陰謀が陰謀を呼び、陰謀を一つ辿れば別な陰謀に行き着く。途切れることのない悪巧みに翻弄され、エリスは「早く死ねばいいのに」と唱えながらも職務をこなした。
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ご都合主義にならないように、登場人物にはそれぞれの立場を持たせてあります。生きた人間として、目的や信念、作戦計画に従って行動します。主人公を持ち上げるために、突然湧いて出てきて消えていく、そういうキャラクター達ではありません。
主人公はエリスですが、エリスを中心に世界が回っているのではない。むしろ、途切れることなく続く陰謀によってかき回される世界の中で、自分の立ち位置を守るためにもがく物語です。
重めの話かも知れません。素人の、そんな凝った話を読みたくないという向きもあると思います。でも、たまにはこういうのもいいじゃないですか? だめ?
この系統の小説としては、だいぶ明るめなはずです。シリアスを演出するために、虐殺や略奪など、凄惨な出来事でダークさを醸し出すのはテクニックの一つです。が、そういうのはありません。それなりに死人は出ますが、殺さなくていい人間まで殺したがる猟奇殺人者は出てきません。
私にとっては、これも王道ファンタジー。三つ昔くらい前に読んだファンタジー小説の雰囲気を、踏襲したつもりの作品です。
第一章 アルベルトの死
1-1 「質問するのは私。あんたは答えるだけでいいの」
2019/02/12 21:14
1-2 「大丈夫。絵は下手だけど、文章はちゃんと書けるから」
2019/02/13 20:37
1-3 「そんなやついるの?」
2019/02/16 19:26
(改)
1-4 「本当に?」
2019/02/18 20:13
1-5 「倉庫か何かという可能性は?」
2019/02/21 08:10
1-6 「何で私、馬鹿なのかな・・・」
2019/02/22 10:11
1-7 「こっちだ!」
2019/02/25 00:25
1-8 「泣いていい?」
2019/02/26 12:28
1-9 「何このくそゲー」
2019/03/01 19:18
1-10 「撤退する! 鐘を鳴らせ! 総員撤退だ!」
2019/03/03 10:11
(改)
第二章 帝国動乱
2-1 「悪巧みしてないと死んじゃう体なの?」
2019/03/07 09:35
2-2 「じゃあまず、参謀君の方から全体的な方針の説明があるから」
2019/03/10 08:39
2-3 「キモい」
2019/03/12 20:20
2-4 「賽は投げられた」
2019/03/14 08:22
2-5 「そ、そんなことできるわけが! ・・・」
2019/03/17 20:36
2-6 「気になってることがあったんだけど」
2019/03/20 08:13
2-7 「そんなみっともない死に方も生き方もごめんだよ」
2019/03/23 09:20
第三章 第三親衛隊の崩壊
3-1 「もうこういうことしない?」
2019/03/30 00:14
3-2 「それってさぁ」
2019/04/01 10:14
3-3 「ぼくっこって何?」
2019/04/03 20:22
3-4 「そんなに待てないんだけど」
2019/04/05 15:13
3-5 「諸君。整列」
2019/04/08 09:28
(改)
3-6 「参謀君、足遅いじゃん」
2019/04/12 06:04
3-7 「私に聞くな。そして見るな」
2019/04/14 10:11
3-8 「そのおばあちゃんの名前、分かる?」
2019/04/19 02:00
3-9 「私は今、本当にわけが分からない」
2019/04/21 09:12
第四章 正当後継者
4-1 「・・・そういうのありなの?」
2019/04/26 09:26
4-2 「あのクソオヤジ、とか思いましたが、別にいいです」
2019/04/27 14:09
4-3 「大丈夫。秘密を守るのは大得意」
2019/04/28 02:00
4-4 「私の方が偉いんだぞ。馬鹿とかいうな」
2019/04/29 20:12
4-5 「早く卒業しようね」
2019/04/30 09:11
4-6 「あら、怖じ気づいた?」
2019/05/01 11:11
4-7 「・・・つまり、それって・・・」
2019/05/02 18:03