00;11「恋心?」
小学校を卒業し、中学生活を送る中。
“ねぇ、恋ってしたことある?”
「え?」
“なんで?”
“えー、だって恋をするのって楽しいじゃん!”
“そう?”
「てゆーか、 はゲームのやり過ぎじゃない?」
“違うよー。”
仲良く話をしているのは綾と同級生。
恋の話、「恋バナ」中である。
“でもさー、本当の恋って何だろうね?”
“えー?”
「……」
“綾?”
「え!?あ、ご、ごめん。ちょっと考え事を……」
“綾ってよく考え事をしてるよね。”
「アハはははは。」
そう、何度も「転生」を繰り返しても、性格は変わらない。
それに、やることも。
“そういえばさ、綾ってよくノートにいろいろ書いてるよね。”
「え?そう?」
“うんうん。内容も面白いしね。”
「そ、そうかな。」
“うん、でもさ……「恋愛」って書かないの?”
「え?」
不意に言われた言葉、「恋愛」つまり恋の話。
綾は書かないのではない、書けないのだ。
こういった、小説や物語は経験が元になり内容は書けるが……
恋って何だ?今までそんな事、感情すら抱かなかったのに………分らねぇ
『みやに 会いたい。』
ふと、そんな言葉が出る。だが、その声は誰にも届かない、聞こえない。
誰にも 聞こえるはずがない。
綾はなぜかこの想いを何かにして伝えたい。いつの間にかノートに
物に それを 表現 いた。
“最近の綾はすごいねー。”
「え?」
“うんうん。凄い。なんていうかさ、集中力?”
“そうそう、いいよねー。”
「……そ、そうかな。」
そんな事、どうでもいいじゃん。 早く伝えたいのに。
「?。(……誰に?何を?)」
不思議とそんな疑問が思い浮かぶが、わからない。
いつかこの思いが解ける日がくるかもしれない、 が、
今は
「(今は、いいや。ねぇ、君はだれ?)」
そう問いかけるが、そこには誰もいない。
不思議な疑問と何かを抱え、綾は高校の事を考えながら、
中学を卒業した。
「てーゆか、 は」の所は名前が入る予定でしたが、書かずにそのままにしようと思います。
というか、私の作品は殆どが名前が使いまわしです。……申し訳ない……(汗




