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各隊員の特殊能力

挿絵(By みてみん)

         第2話


 ジョジレンジャー待機室。


挿絵(By みてみん)


「おはようございまプ。今日からみなさんのお世話係を任されることになりました、ポピと申しまプ」


挿絵(By みてみん)


「お世話係?」

「カピバラさんみたいで可愛いですわね」

「どんなお世話をしてくれんの?」

「今日はジョジレンジャーとなったみなさんにプレゼントをご用意したでプよ」


挿絵(By みてみん)


「なにこれ」

「ジョジレンジャーに変身するためのスイッチでプ。これをおヘソに嵌めるでプ」

「おヘソに?」

「おヘソ専用タイプなのでプ」

「なんだそりゃ」


挿絵(By みてみん)


「なんかベタベタしてない?」

「冷たい……」

「なんだよヘソ専用って」

「さあさあ、みなさんしっかりスイッチを嵌めたでプか?」

「はめましたー」

「では、そのスイッチを指でグイッとお腹のなかに押し込むでプ」

「えー」

「お洋服の上からでもよろしくて?」

「よろしいでプ」

「少々くすぐったいですわね……あら?」


挿絵(By みてみん)


「ましろちゃんがヒーローっぽくなった」

「???」

「すげえ。オレも変身するぜ」

「アタシも……」


挿絵(By みてみん)


「お。スク水みたいで動きやすいなコレ」

()()……」

「元に戻りたいときは、もう一度スイッチを押すでプよ」

「あの、あの。みなさんの声があの、なにやら変ですの。はわわ」

「それは、ホワイトレンジャーさんは『精神感応(ホワイトノイズ)』が使えるからでプ」

「ホワイトノイズ?」

「近くにいる人の考えていることが聞こえたり見えたりするでプよ」

「あたまが変になりそうですわ」

「すぐ慣れるでプ」


(うんこちんちん……うんこちんちん……)


「いやですわ。お下品なことを考えているのはどなたですの?おやめになって」

「ホントに心を読まれた……」

「オレには何も聞こえんが」

「クリムゾンレンジャーさんは別の能力が使えるでプ。動かしたいものに向かって(動け)と念じると『念動力(クリムゾンハンド)』が使えるでプ」

「ほお。じゃあ、みかん」

「ん?」

「気をつけ」

「え?」

「みかん、気をつけ」


挿絵(By みてみん)


         (動け)


挿絵(By みてみん)


「ぎゃ」

「わはは。マジで動いた」

「アタシは……?アタシもなにかできるの……?」

「アビスレンジャーさんの能力は『空間跳躍(アビスワープ)』、行ったことのある場所に瞬間移動できるでプ。行きたい場所をイメージして(跳べ)と念じるでプ」

「…………(とべ……)」


挿絵(By みてみん)


「あんこが消えた」

「どこ行ったのかな」

「消える前に富士山を思い浮かべていらしたから、きっと富士山ですわ」

「なぜ富士山」

「おい、みかんとあおいも変身してみろよ。面白いぞ」

「おっけー」

「うーん、人前でおヘソ触るのちょっと恥ずかしいなぁ」


挿絵(By みてみん)


「ブルーレンジャーさんの能力は『擬態化(マネマネブルー)』でプ。なりたい人をイメージしながら(マネマネ)と念じると、そっくりさんになれるでプよ」

「へー。じゃあとりあえず、みかんになってみようかな」


挿絵(By みてみん)


「うお。わたしだ」

「すげえ。そっくりとかいうレベルじゃねえぞ」

「そんなに似てるの?自分じゃよく分からないけど」

「まあ。声まで同じですわ」

「う、うぅ……」


挿絵(By みてみん)


「うぅ……さむかった……」

「お、あんこ戻ってきた」

「そんな薄着で富士山なんて行くから」

「うぅん……あれ?みかんちゃんがふたり……?」

「あ、いま私がみかんに変身中なのよ」

「みかんちゃんが、みかんちゃんに……?」

「あはは、わかんないよねぇ」

「みかんさんは?みかんさんはどんな不思議なことができるのかしら」

「わくわく」

「オレンジレンジャーさんは『蜜柑増殖(オレンジパニック)』でプ。手のひらにミカンが乗っているのをイメージして(ミカン)と念じるプ」

「……ミカン!」


挿絵(By みてみん)


         「……」


挿絵(By みてみん)


「わはは。それだけかよ」

「え?ウソでしょ?」

「ミカン食べ放題の素敵な能力でプよ」

「ええー?もうちょっとこう、超能力っぽいのが良いのにぃ」


――――――――――――――――


 かくして、レンジャーたちにはそれぞれ異なる特殊能力が与えられた。

 各隊員がちからを合わせれば、きっとどんな困難でも乗り越えられるであろう。


(つづく)

【tips】

 ここでは本文中で使用された傍点付きワードの説明補助を行う。


[わあ]

  あんこの家は貧乏で、彼女は靴を買ってもらったことが一度もない。そのためいつも裸足で暮らしているのだが、今日、ジョジレンジャーに変身したら靴を履いている状態になり、初めての靴の履き心地に思わず感嘆の声を漏らした。

挿絵(By みてみん)

 この日、あんこは寝るまでずっとアビスレンジャーの姿のまま過ごしたのだった。

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― 新着の感想 ―
ぇ...最後なんか泣きそうになった。
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