各隊員の特殊能力
ジョジレンジャー待機室。
「おはようございまプ。今日からみなさんのお世話係を任されることになりました、ポピと申しまプ」
「お世話係?」
「カピバラさんみたいで可愛いですわね」
「どんなお世話をしてくれんの?」
「今日はジョジレンジャーとなったみなさんにプレゼントをご用意したでプよ」
「なにこれ」
「ジョジレンジャーに変身するためのスイッチでプ。これをおヘソに嵌めるでプ」
「おヘソに?」
「おヘソ専用タイプなのでプ」
「なんだそりゃ」
「なんかベタベタしてない?」
「冷たい……」
「なんだよヘソ専用って」
「さあさあ、みなさんしっかりスイッチを嵌めたでプか?」
「はめましたー」
「では、そのスイッチを指でグイッとお腹のなかに押し込むでプ」
「えー」
「お洋服の上からでもよろしくて?」
「よろしいでプ」
「少々くすぐったいですわね……あら?」
「ましろちゃんがヒーローっぽくなった」
「???」
「すげえ。オレも変身するぜ」
「アタシも……」
「お。スク水みたいで動きやすいなコレ」
「わあ……」
「元に戻りたいときは、もう一度スイッチを押すでプよ」
「あの、あの。みなさんの声があの、なにやら変ですの。はわわ」
「それは、ホワイトレンジャーさんは『精神感応』が使えるからでプ」
「ホワイトノイズ?」
「近くにいる人の考えていることが聞こえたり見えたりするでプよ」
「あたまが変になりそうですわ」
「すぐ慣れるでプ」
(うんこちんちん……うんこちんちん……)
「いやですわ。お下品なことを考えているのはどなたですの?おやめになって」
「ホントに心を読まれた……」
「オレには何も聞こえんが」
「クリムゾンレンジャーさんは別の能力が使えるでプ。動かしたいものに向かって(動け)と念じると『念動力』が使えるでプ」
「ほお。じゃあ、みかん」
「ん?」
「気をつけ」
「え?」
「みかん、気をつけ」
(動け)
「ぎゃ」
「わはは。マジで動いた」
「アタシは……?アタシもなにかできるの……?」
「アビスレンジャーさんの能力は『空間跳躍』、行ったことのある場所に瞬間移動できるでプ。行きたい場所をイメージして(跳べ)と念じるでプ」
「…………(とべ……)」
「あんこが消えた」
「どこ行ったのかな」
「消える前に富士山を思い浮かべていらしたから、きっと富士山ですわ」
「なぜ富士山」
「おい、みかんとあおいも変身してみろよ。面白いぞ」
「おっけー」
「うーん、人前でおヘソ触るのちょっと恥ずかしいなぁ」
「ブルーレンジャーさんの能力は『擬態化』でプ。なりたい人をイメージしながら(マネマネ)と念じると、そっくりさんになれるでプよ」
「へー。じゃあとりあえず、みかんになってみようかな」
「うお。わたしだ」
「すげえ。そっくりとかいうレベルじゃねえぞ」
「そんなに似てるの?自分じゃよく分からないけど」
「まあ。声まで同じですわ」
「う、うぅ……」
「うぅ……さむかった……」
「お、あんこ戻ってきた」
「そんな薄着で富士山なんて行くから」
「うぅん……あれ?みかんちゃんがふたり……?」
「あ、いま私がみかんに変身中なのよ」
「みかんちゃんが、みかんちゃんに……?」
「あはは、わかんないよねぇ」
「みかんさんは?みかんさんはどんな不思議なことができるのかしら」
「わくわく」
「オレンジレンジャーさんは『蜜柑増殖』でプ。手のひらにミカンが乗っているのをイメージして(ミカン)と念じるプ」
「……ミカン!」
「……」
「わはは。それだけかよ」
「え?ウソでしょ?」
「ミカン食べ放題の素敵な能力でプよ」
「ええー?もうちょっとこう、超能力っぽいのが良いのにぃ」
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かくして、レンジャーたちにはそれぞれ異なる特殊能力が与えられた。
各隊員がちからを合わせれば、きっとどんな困難でも乗り越えられるであろう。
(つづく)




