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零(ぜろ)からの挑戦  作者: 佐久間五十六


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第117話 雨と涙

越川三平は敗戦後、米軍に撃ち落とされた五二型の零戦を回収した事があった。無数の機銃掃射の跡があり、最早それは戦闘機の体をなしていなかった。その日は天候が悪く雨が降っていた。打ち付ける雨の中で越川三平は零戦に次ぐ機体を開発出来なかった悔しさと、こんな姿になるまで零戦に無理をさせていた事に気付け無かった、自分の不甲斐なさに対して涙が止まらなかった。ここで自分が泣いた所で何も変わる訳ではないし、日本がどうなると言う事でも無かったのだが、零戦の開発の一翼を担った人間として感じていた責任があったのであろう。残念ながら零戦が活躍していたのは、大戦前半の約2年位のものであった。技術力の差も去ることながらにして国家の基礎体力が日本と米国では水と油ほども違う。その国力の差によって敗れた戦争でもあった。それが全てでは無いが日本は米国の真の強さを知っていれば、日本は戦争回避出来たかも知れない。とは言えそれは、後出しジャンケンに近いものであり、植民地拡大を続けていたあの当時は日米戦は絶対に不可避なものであった。

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