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零(ぜろ)からの挑戦  作者: 佐久間五十六


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第108話 痛む心

零戦を開発した人間にとって、零戦が特攻の様な作戦に使われてしまうのは、とても心が痛むものであった。痛む心を必死で抑えていたのは、これが戦争だから仕方無いと言う考え方であった。三平や嘉三等の零戦開発チームも恐らく零戦が特攻兵器に使われてしまうとは、想定していなかったのであろうし、何よりも零戦は優秀な機体でだから、何かしらの役割はあるはずだと言うスタンスでいた。ところが現実はそうではなかった。日進月歩で進むハイレベルな航空機開発競争は、既に零戦を老兵と呼べる程にまで進んでいた。心が痛む前に開発者としてこれほどの心苦しさも無いだろう。零戦が戦いによりその途中で撃墜されるのはまだ耐える事が出来る。しかし時間をかけて生み出した優秀な機体を上回る機体を次々と生み出してくる。と言うのはこれはまた全く別の意味で心が痛む事であろうと思う。少なくとも三平や嘉三は悔しかったはずだし、零戦の後継機を生み出せなかった悔しさは確実にあった。

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