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零(ぜろ)からの挑戦  作者: 佐久間五十六


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第103話 戦果と引き換え

パイロットの命と戦果を引き換えにした特攻は何故愚策なのであるか?答えは単純である。パイロット一人の命と引き換えに得られる戦果等、たかが知れているからである。確かに爆弾を抱えた機体を敵艦隊に突っ込ませる事で、当たればそれなりのダメージを与えられる事は出来るかも知れない。しかし、現実には特攻の成功率は約2割。出撃した特攻機の8割が到達前に引き返すか突入に失敗していると言う事になる。5機飛ばして1機が突入に成功する程度のものであった。問題はその成功率の低さも去ることながら、米軍が策を講じて来ないと過信し、作戦を続けたと言う事にあるだろう。それでも皮肉な事に特攻以上に成功率の高い軍事作戦を行う事が日本軍は出来なかった。パイロットと言うとても素人には任す事の出来ない人材を戦果の引き換えに失わせてしまったのは、日本の将来に禍根を残す事になってしまった訳である。何も零戦を特攻機にする必要はない。三平や嘉三等の零戦開発チームは怒り嘆いた。特攻する為に零戦を生み出した訳ではない。それが零戦の生みの親の純粋な気持ちであった。

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