第30話 復活
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僕は理科室で美優に体を押され、転倒しその際に机の角に頭をぶつけて気絶した。
いや、気絶しているが意識だけはあるという謎の感覚に僕は襲われた。
この感覚は普通に生活していては起こりえないもので、実際とても気分が悪くなった。
その時、僕の体は動き始めた。いや。動き始めたのだが、僕は動こうとしていない。
そして、僕の意識は途絶えた。でも、それが新たな初霜秋紗の誕生したことをまだ秋紗は知らない......
目を覚ますと白い天井が見えた。
俺は今ベッドで寝ていて、その場所は保健室だということを察した。
でも、前まで体育館にいて新聞部と討論していたはずなのに、今はなぜか保健室のベッドで寝ている。
前に体育館に目覚めたときもそうだが、俺の記憶はおかしい。
俺はベッドから立ち上がると、謎の頭痛がした。俺は休みの日に寝すぎていた感覚と似たようなものに襲われた。
窓から外を見ると、夕日は沈みかけていて、いつもなら生徒会室にいる時間だから、俺は生徒会室に向かった。
久しぶりに生徒会室の扉を見た気がした。いつもなら気軽に開けれるが、俺の記憶が失っていた時に何か大きな変化があったとしたら少し気まずい。
みんなにはあまり心配をかけたくないから、なるべく今俺がおかしい状態だと気付かれたくない。
意を決して扉を開くと、みんなはいつも通りいた。
でも、みんなの顔が少しだけ変だ。変というより、無理をしている。
「秋紗君、遅かったわね」
「秋紗?いままでなにしていたのよ」
「先輩、遅いですよ~」
「......秋紗先輩遅かったですね」
久しぶりに4人の顔を見たが何かあったってことは大体察することができた。
純恋は行動がぎこちなくて、佳織は俺の顔を見ず、詩織は顔色が悪く、鳴霞は言葉が少し詰まっていた。
俺の知らない間で何が起こってたんだ......?
秋紗はまだこのとき自分の体の変化に気付いていなかった......
またしても記憶が元に戻った秋紗。
前の秋紗なら美優の心も......




