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第28話 秋紗の疑問

やっぱり美優と本当に話さないといけない。

美優の口からちゃんと何が起きたか聞かなければならないと僕は思った。

「......聞いてますか?」

「......え、あっ!ごめん!もう1回言って!」

僕は沙耶香との帰り道で、美優の事が頭から離れず、話が頭に入ってこなかった。

今は美優の事が心配だから沙耶香には悪いが、これから少し時間は取れないと伝えた。


家に帰ると美優は先に帰って来ていて、久しぶりにご飯が作られていた。

今日の朝は下着姿を見るなどと、凄い事が色々と起きていたが、嫌われてはなかったらしい。

「あのさ、美優......大事な話があるんだけど」

ずっと無言だが、一緒に夕食を食べている時に僕はやっと決心できた。

「これさ、本当なのか?」

僕は純恋から借りていた新聞を美優に見せた。

美優はその記事をみるみる顔色が悪くなり、トイレに駆け込んだ。

「ご、ごめん!大丈夫?」

トイレから嘔吐く音が聞こえ、僕はこの記事が本当のものなんだと確信した。

美優がトイレから帰ってくると、美優は服を脱いだ。

「ええ!な、なんで服脱いでるの!」

「これが証拠......」

美優は今朝見た傷や痣の部分を見せてきて、それを見ると腕に鳥肌が立ってきた。

「美優......辛かっただろ?」

「......兄さんも......こういうことしていたんだよね?」

「え、美優?何言ってるんだ?」

「兄さんも......生徒会のみんなに!あいつらがしてきたようなこと......したんだよね!」


美優の叫び声は僕の心に通らない。

美優が何を言っているのかわからなかった。

僕が生徒会のみんなに何か暴力を振るった?いや、そんなわけない!

美優は何を勘違いしているんだ......?

「美優、多分それは勘違いだと思うよ」

「勘違いなんかじゃない......だって......私は見た」

「見たって何を?」

「......新聞」

新聞?美優は本格的に何を言っているのかわからなかった。

「でも、僕のこと疑っているのならなぜ美優は傷跡を見せてくれたの?」

「兄さんが......しつこいから......見せればだまるとおもったから......」

そう言って、美優は自分の部屋へ逃げるように駆け込んだ。

「あ、美優......」


僕の声は通ることもなく、ただ美優の一言だけが僕の心に残った。


「新聞......?」

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