表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/34

第16話 助言

4日ぶりの学校は前と変わらず、他の生徒の視線がきつかった。

でも、少しだけ僕を変な目で見る生徒は減っていて、少しはマシになっている気がする。

そして僕はメールで詩織を待ち合わせの場所に呼んだ。


「ねえ、詩織......伝えたいことがあるんだ」

僕と詩織はあまり人の通らない北側の通路の端っこに2人で並んで立っていた。

外から見ると何か大事な話をしているように見えるが、生徒が誰1人通ることはなかった。

この様子を新聞部が撮るまで僕たちは逆騙し作戦をやっていた。

でも、新聞部の姿は見えず、この作戦を実行してから1週間が経った。


僕はもう限界に近かった。

せっかくの作戦が新聞部の興味を示さないとは、僕はもうどうしたらいいのかわからなかった。

教師で自分の席でただ泣きそうなのを顔を下に向けて、クラスメイトから隠すことくらいしか......

その時、僕の名を呼んだ人がいた。

「秋紗君、大事な話がある。今日の放課後‘絶対’に生徒会室にきて」

純恋がいつもとは違う......少し気迫があるような声で僕にそう言った。

純恋の目は何かを始めるような、何か大事なことをするように見えた。


生徒会室に入ると、いつもとは違う人が1人だけいた。

「おっ、秋紗!昨日ぶりだね!」

沙希先輩が何故か部室にいて、僕の方へ近寄ってくる。

「えっ、秋紗は沙希先輩の事知ってるの?」

佳織が驚いたようにそう言うと、僕は昨日の事をみんなに説明した。

「沙希先輩は新聞部に退学させられたんですね......理由も言わず学校を去りましたから、分かりませんでした」

「ごめんよ、鳴霞。私には色々と事情があったからね......」

そう言って、僕の方へウインクをした。

この人は何をしているんだ?

いや、今はそんな事を考えている時じゃない。

「沙希先輩は何故ここにいるのですか?」

「ある日私のところに秋紗以外の生徒会メンバーが私のところへ来たんだ。私たちを助けてくださいっ!ってね」

その日は僕が生徒会室へ行っても誰もいなかった時だ。

「そうして、みんなに何があったのか聞いてみたら、新聞部らしくてね。そりゃ、助けないとって思ったよ。純恋に生徒会も強制的にやらせちゃったし、罪悪感は残ってるんだよ」

実は秋になるまで3年生が生徒会長をやらなければならないのを、6月に沙希先輩が新聞部に退学させられたせいで、純恋が代理でなっていた。


「みんな、最近新聞部の人たちの姿は見るかい?」

僕たちは少しは新聞部のメンバーを把握しているため、誰か誰かは分かるが、今日は一回も見ていない。

そして、女子達も見ていないのなら、学校に来ていないのかどうかだろう。

「彼らは今、資料を作っている」

「資料って何ですか?」

僕がそう聞くと、沙希先輩は黙った。

少しの沈黙が流れた後、重たい口が開いた。


「みんなを退学させるのに必要な情報を集め、先生に渡す事だ」



沙希先輩は救世主となるのか

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ