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3話 右手左手
僕は、「救い主」を見た。彼女は、こういった。
「大丈夫?」その声で僕は気がついた。「救い主」は、例の「彼女」ではなかったのだ。―よく似ているが。
僕「あのさ」救い主「あの…」
救い主「先、いいよ」
「いろいろ聞きたいことがあるんだけど…まず、君の名前は?」
「鶴岡和美。」僕はにっこりしながら、
「僕は藻足一雄…助けてくれてありがとう。君がいなかったら、どうなっていたことか。」
彼女はこくりとうなずいた。
「さ、君は帰りなよ。」
彼女の目は、充血している。
「私、家出したの。」
ぽつり、と彼女は言った。風も吹いていないのに、僕は背中がひんやりとする感覚に襲われ、振り返った。…また、あの犯罪者が僕らを見つけてやってきた。僕は見慣れた住宅街を鶴岡とともに走る。追ってはそれほど俊足ではないらしい。また、周辺地理を知っていたのも幸いしてうまく撒けた。
僕ら息をつきながら考える。なぜ、僕らだけ狙われるのか、と。どうやら、僕の友人のことが関係しているようだ。再び駅前へと戻る僕ら。大型ビジョンのニュースが僕らの耳に入ってきた。それは、衝撃的なニュースだった。
この作品は僕が高校生のときに作ったものです。矛盾がいくつかありますが、極力なくしたいです。




